金を拵え

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  • 代助はその後姿を見て、どうかして金を拵えてやりたいと思った。 夏目漱石『それから』より引用
  • 小八はそれを聞くと彼方此方で工面して三両余りの金を拵えて来たところであった。 田中貢太郎『立山の亡者宿』より引用
  • ところが友之進の馬鹿が家の家財道具を売り払ってまで身請けの金を拵えた。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 紫紺のつばめ』より引用
  • 引っ越すにはまとまった金を拵えなければならなかった。 徳田秋声『黴』より引用
  • 今日は岐度まとまった金を拵えて、お前を安心さしてやると云って、出かけたじゃないか。 豊島与志雄『神棚』より引用
  • 後には父から金を拵えて送ってくれてはいたけれども、実に僅かな金なので、英吉利イギリスに渡ってからは農商務省の練習生というのにして貰い、月々六十円程貰ってやっていた。 高村光太郎『回想録』より引用
  • 中務卿 少しは筋道が違っていてもいから、 御殿の御用に立つ金を拵えて貰いたいものだ。 森鴎外『ファウスト』より引用
  • で、この最下族中の鍛冶屋とか屠者などが金を拵えてその商売をめ、農業あるいは商業をするようになりましても、彼らは永久に最下族として決して普通社会の交際を受けることが出来ない。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • 父親は本家の方の家の世話をしたり、町で長く公立の病院長をしていて、金をこしらえて村へ引っ込んでから、間もなく腐骨症の脚を切って死んだ親類の、妾と、独り取り残されたその祖母との家を見たりして日を暮していた。 徳田秋声『足迹』より引用
  • とにかく、妻は家、道具などを質入れする代りに、自分が人質に来たのだから、出来るつもりなら、帰って、僕自身で金を拵えて来いというのである。 岩野泡鳴『耽溺』より引用
  • デこの最下族中の鍛冶屋とか屠者などが金をこしらえて、その商売をやめ、農業或いは商業をするようになりましても、彼らは永久に最下族として、決して普通社会の交際を受けることができない。 河口慧海『チベット旅行記(下)』より引用
  • それを自分にうちあけられてみると、どうしてもお松として、兵馬が望むだけの金をこしらえてやらねば済まない心持になりました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • そこで、金を借りたい、平川では金は出来なかろう、あれを追払って前の岩瀬権右衛門がような後は野となり山となっても、とにかく急場の金を拵えて持って来るまかないヽヽヽヽ用人を入れようという。 子母沢寛『父子鷹 下巻』より引用
  • 一つは、支払ったり使ったりしただけの金を拵え、債券を受け出し、それを信子につき返してやること。 豊島与志雄『道化役』より引用
  • すると日ごろより千種之介と付き合いのある武士の秋月一角は、萩原家の重宝である勝時の茶入れを質に入れて金を拵え、それで十六夜を身請けしたらよかろうという。
  • 少々無謀のようではありましたが、地所と家作との一部を、親父に内緒で抵当に入れて、少しまとまった金を拵えました。 豊島与志雄『肉体』より引用