野暮臭い

全て 形容詞
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  • 第一あの一番親しい山村さんと来たら見るからに野暮臭いイヤらしい奴だ。 牧野信一『妄想患者』より引用
  • 誰の眼にも私は鈍重で野暮臭く見えたにちがひないのだ。 太宰治『思ひ出』より引用
  • 然しそれをもつて野暮臭いとは、決して誤つても言へないのである。 小熊秀雄『小熊秀雄全集-19』より引用
  • 誰の眼にも私は鈍重で野暮臭く見えたにちがいないのだ。 太宰治『晩年』より引用
  • 容貌ようぼう所謂醜男いわゆるぶおとこの方で言葉にも変ななまりがあって、野暮臭い何処どこまでも田舎侍らしい侍だった。 志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』より引用
  • が、根が昔の戯作者系統であったから、人生問題や社会問題を文人には無用な野暮臭い穿鑿せんさくと思っていた。 内田魯庵『斎藤緑雨』より引用
  • 此野暮臭い支度をして居ながら女は端然として坐して居る。 長塚節『佐渡が島』より引用
  • そして、私がわずかでも興奮すると言葉に田舎なまりが現れるとか、愚図で野暮臭いなどと軽蔑するのです。 牧野信一『早春のひところ』より引用
  • 私などは風体が目立って、野暮臭やぼくさいと皆が笑ったでしょうけれど、当人は平気なものでした。 小金井喜美子『鴎外の思い出』より引用
  • ただ四五年の間絶えず茶屋酒に親んで来て修業が大分だいぶんに積んで来た上の彼としては、野暮やぼ臭いことを云つて一一女の所行を数へ立てて、女房かなにかのやうに、色里の女を取扱ふことを潔しとしないやうに思つても居た。 平出修『瘢痕』より引用
  • それはわれこそ一かどのパリジャンになり切ったと思っているのに、フト日本人の野暮やぼ臭いのに出会でくわすと、自画像を見せつけられたようにハッと幻滅を感じるからだろうと思う。 小出楢重『楢重雑筆』より引用
  • 東京の何家どつかの女將おかみにしては野暮臭やぼくさくもあるし、第一言葉が違ふし、それにフイと下駄を見ると、ヒドいやつ穿いてるんだもの。 上司小剣『東光院』より引用
  • ところでゴーシェは、野暮臭いためにいつも会議の席で笑いの種を蒔いていたあの哀れなひら修道士は、僧院においてもう問題ではなくなりました。 ドーデ/村上菊一郎訳『風車小屋便り』より引用
  • また洋服の事だが、女学生の制服ってどうしてあんなに野暮臭く、そうして薄汚いのだろう。 太宰治『正義と微笑』より引用
  • しかし正義は野暮臭く、美は柔弱に見えるのを嫌うために、少しく変態的に「意気地」というような形をもってそれは表われた。 倉田百三『光り合ういのち』より引用
  • それがあたりまえの時ならば、どれほど多くの人にじろじろと見られようとも度を失うような葉子ではなかったけれども、たった今いまいましい新聞の記事を見た葉子ではあり、いかにも西洋じみた野暮臭やぼくさい綿入れを着ている葉子であった。 有島武郎『或る女』より引用
  • 自分は昔に変らない一介の貧書生、女はと見れば野暮臭い娘時代のおもかげはなく、巴里パリの生活、紐育ニューヨーク贅沢ぜいたくに馴れたハイカラな婦人、二人の間には既に千里の差が出来ている。 谷崎潤一郎『痴人の愛』より引用
  • 襟まわりの合わない古い背広に化学繊維の白いワイシャツを着た男たちは、揃って背広の下にVネックの厚いスウェーターを着こんでいて、それがひどく野暮臭く見えた。 深田祐介『暗闇商人(上)』より引用