重重しい

全て 形容詞
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  • 彼女のちからでどうすることも出來ない重重しいものであるらしかつた。 室生犀星『蒼白き巣窟』より引用
  • 「ここへ来たのは私の意志からではありません」彼女は重重しい口調で語った。 プーシキン/高橋包子訳『スペードの女王・大尉の娘』より引用
  • しかし私は、それ等の質問に応答すべく余りに気分が重重しくなって居た。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 興津が重重しく礼を述べ、二人はうしろにさがってうやうやしく頭を下げた。 藤沢周平『玄鳥』より引用
  • だがやがて反撃に移ると、重重しい打撃を雪影の上に加えはじめた。 藤沢周平『又蔵の火』より引用
  • 彼が思わず声を重重しくして語る言葉の、その響きだけしかセヴリーヌは聞いていなかった。 ケッセル/堀口大學訳『昼顔』より引用
  • 「もちろん、殺人ですよ」警部はきゅうに開き直って、重重しく答えた。 カー/平井圭一訳『黒死荘殺人事件』より引用
  • と松伯は言って重重しくうなずいた。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(上)』より引用
  • 黒い颶風ぐふうが駆け抜けて行ったような、何かしら重重しい感触が残った。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用
  • 少女は幼い顔を精一杯難しくし、芝居がかった重重しい口調で諭すように言った。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第01巻 「放浪の戦士」』より引用
  • しかし、このような後でもふと明日は千鶴子が日本へ帰るのだと思うと、急に話していることや、眼にした光景の総てが空しく見え、自分だけの世界が重重しく立ち戻って来るのだった。 横光利一『旅愁』より引用
  • 県外から集まる生徒も多く、重重しい門扉もんぴの中にある学生寮は常に満室というのがもっぱらの噂だ。 井上堅二『バカとテストと召喚獣 6.5』より引用
  • 重重しくひびく読経の声を持つひとだが、徳元は小柄で痩せている。 藤沢周平『三屋清左衛門残日録』より引用
  • 冬の一時のしらせが重重しく叫ばれるような、慌しく非常に寂しい気をおこさせるのであった。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • 何かしら人間の運命とかかはりのある古びた金屬の音響は、私だちの心にまで重重しくつたはつて來た。 室生犀星『蒼白き巣窟』より引用
  • 民の膏血をしぼり取って、その血でもって支配者側が安楽と暮らしの贅を購ったり、支配者の権威を重重しく飾り立てたりするためにあるものではない。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(下)』より引用
  • ガリオンが重々しく剣をひさしのところまで持ちあげて敬礼すると、ゲランも同じように重重しく空いているほうの手を上げてそれに答えた。 エディングス『マロリオン物語10 宿命の戦い』より引用
  • 重兵衛は重重しく言った。 藤沢周平『麦屋町昼下がり』より引用
  • ただし一人、二人の重用、降格についてはやむを得ない場合もあろうかと思われるが、例を挙げれば今度のそれがしの場合のように、四方に影響するところ大きいような場合は、ぜひともお館ご在国の折に、重重しく任命していただきたいものである。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(下)』より引用
  • 海方は重重しく言った。 泡坂妻夫『毒薬の輪舞』より引用