重ねがさね

全て 副詞
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  • しかし重ねがさねの心労で、彼はその後十日とおかばかりは病いの床についた。 岡本綺堂『玉藻の前』より引用
  • 重ねがさねのこの惨劇に、さすがの佐七ものどの焼けるのをかんじるのだ。 横溝正史『人形佐七捕物帳 11』より引用
  • 重ねがさね妙なことをいうと、後ろの柱にかかっている、寝間着に眼をやったが、そのとたんおれの体のあらゆる筋肉が、完全にストライキを起こしてしまった。 横溝正史『死神の矢』より引用
  • 彼は忠通の前に召し出されて、きょうの祈祷の結果を報告すると、重ねがさねの怪異におどろかされて、忠通も大息をついた。 岡本綺堂『玉藻の前』より引用
  • 「その人たちが五日の夜も居続けた場合のことを考えまして」 「これは重ねがさね、ご協力ありがとう」三宅はやや感激した表情で一礼した。 筒井康隆『富豪刑事』より引用
  • 私は信濃毎日に於て、度々軍人を恐れざる政治家出でよと言い、また、五・一五事件及び大阪のゴーストップ事件に関しても、立憲治下の国民として言わねばならないことを言ったために、重ねがさね彼等の怒を買ったためであろう。 桐生悠々『言いたい事と言わねばならない事と』より引用
  • そこで、私は重ねがさね、料理も一種の創作であって、その作者が替れば、その作品も変るということを銘記したいのである。 北大路魯山人『料理も創作である』より引用
  • リュクサンブール公の重ねがさねの心痛を見て、わたしは彼への愛着、したがって夫人への愛着をもさらに深めた。 ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』より引用
  • 重ねがさね忌な話ばかり聞かされるのと、ゆうべ碌々に眠らなかった疲れとで、文字春はいよいよ気分が悪くなって、ひるからは稽古を休んでしまった。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • オルガンチノは当然に、と重ねがさね答えてってある。 吉川英治『新書太閤記(五)』より引用
  • 重ねがさねの難儀に吉次郎も途方にくれたが、人を呼ぶのもさすがに恥かしいと思ったので、一生懸命に大うなぎをつかみながら、小声でかれに言いきかせた。 岡本綺堂『魚妖』より引用
  • さいわい、このほうは急所もはずれ、傷もあさかったが、なににしても重ねがさねの珍事に、槌屋の家内は生きたここちもなかったのである。 横溝正史『人形佐七捕物帳 14』より引用
  • そこまでのお心づかい、重ねがさね痛み入ります。 綱淵謙錠『斬(ざん)』より引用