重々しいもの

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  • 今度は半次郎の声が、おごそかな、もったいをつけた重々しいものとなった。 池波正太郎『人斬り半次郎 幕末編』より引用
  • 会談の用語はもってまわって重々しいものであったが、本音ほんねの結論は簡単であった。 山田風太郎『忍法女郎屋戦争』より引用
  • 沈黙はあたりの空気を重々しいものにした。 クイーン/田村隆一訳『Xの悲劇』より引用
  • そのビールというときの発音には重々しいものがあった。 山口瞳『酒呑みの自己弁護』より引用
  • わずかなためらいのあとの決断が、かれの言葉を、意識した重々しいものに変えた。 三瀬龍『宇宙のツァラトゥストラ』より引用
  • 盛り上がりを見せた後に軽妙な管の旋律が登場するが、すぐに重々しいものとなる。
  • 警部は声をさらに重々しいものにした。 田中芳樹『アップフェルラント物語』より引用
  • その裏設定はかなり暗く、救いの無い重々しいものだった。
  • 仕立はすっかりこの国の型でしたが、ペルシャ服のようなところもあれば、支那服にも似ていて、非常にきちんとしていて重々しいものでした。 原民喜『ガリバー旅行記』より引用
  • しかし、正勝の顔にはなにかしら、暗い重々しいものの底から浮かび上がってくる得意の表情が容易に隠し切れなかった。 佐左木俊郎『恐怖城』より引用
  • 墓石も、どっしりと重々しいものや、奇抜なデザインも目についた。 夏樹静子『風の扉』より引用
  • 牡丹は花の中でも最も派手で最も美しいものであるのと同じやうに、義太夫はこれらの音曲おんぎょくのうちで最も派手で最も重々しいものである。 正岡子規『病牀六尺』より引用
  • 部屋の暗さと深い静けさは、いかにも重々しいものだった。 ディケンズ/北川悌二訳『オリヴァ・トゥイスト(上)』より引用
  • それはピロティによって持ち上げられた透明な直方体という点ではサヴォワ邸と似ているが、その柱が太く重々しいものになっている点で異なっている。
  • 何処となし、若者の態度に、真面目な重々しいもののあるのが、ルスタムに快感を与えた。 宮本百合子『古き小画』より引用
  • テッサの声は、別に重々しいものではなかった。 賀東招二『フルメタル・パニック!03 揺れるイントゥ・ザ・ブルー』より引用
  • 動輪も、ピッツバーグ製の特徴である補強用の水かきが付けられた、重々しいものであった。
  • ただ、柳の耳に入ってくる穴山の声は、楽しげでもなし、たけりくるっているようでもなし、一種異様な重々しいものだった。 武田泰淳『快楽』より引用
  • なんともいえないほど重々しいものだった。 久生十蘭『だいこん』より引用
  • 聖体や告解室の秘密に対する司祭の義務は、ぼくには非常に重々しいものに思われたので、誰にしろ、よくもそういう義務を負う勇気を見いだせたものだと、驚嘆していたくらいだった。 ジョイス/飯島淳秀訳『ダブリン人』より引用
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