重々しいところ

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  • 津田君の絵には、どのような軽快な種類のものでも一種の重々しいところがある。 寺田寅彦『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』より引用
  • この誇張らしいいいかた諧謔かいぎゃくでない重々しいところがあるので感が深いようである。 斎藤茂吉『万葉秀歌』より引用
  • これはおれの性質の重々しいところとおれの知恵のあるところを、よく見せてやるためだ。 佐藤正彰訳『千一夜物語 02』より引用
  • 大柄な顔だちのせいもあるが、まだ二十四でしかないのにまるで大夫人グラン・ダームのような重々しいところがある。 久生十蘭『だいこん』より引用
  • 中将は落ち着いた重々しいところのある性質であったから、源氏は安心して姫君の介添え役をさせた。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 読経の声には重々しいところがなかった。 田山花袋『田舎教師』より引用
  • この人はまだ身のこなしなどに洗練の足らぬところがあり、また遠慮をすぎるせいか美しい趣は劣って見える、重々しいところを加えさせるようにすれば大将の妻の一人になっても不似合いには見えまいなどと、姉心になって気もつかっている中の君であった。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 美しくて神秘的であり、宮廷の事情に通じているせいか、そのやさしい顔立ちの中にもどこか重々しいところがあって、それに情がないようにも見えなかった。 アレクサンドル・デュマ/江口清訳『三銃士(上)』より引用
  • 源氏は宮をきわめて立派に、下へもおかぬように敬意を払って扱っているが、当の宮は、おっとりと子供っぽくいらして、重々しいところはおありにならぬらしい。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • この姫君は重々しいところはないが、愛らしく若々しく、情熱的でいちずだった。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • ラガルディーは南仏人特有の熱っぽさに大理石のような重々しいところを加えた、あのすばらしく青白い顔をしていた。 フローベール/白井浩司訳『ボヴァリー夫人』より引用
  • 手足を各々縛して妙な逆さ吊しか何かにするらしいが、これをやられると、実に滑稽きわまるもがき方をし、見ていると、おかしくなるばかりで全然重々しいところがない。 坂口安吾『明日は天気になれ』より引用
  • 草履ぞうりばきの軽装だが、げ髪をみてもわかるように、これはどちらも武家の女であることはあきらかで、とくに年上の女の方は、色白で、たっぷりふとっているばかりでなく、身のこなしに重々しいところがある。 山田風太郎『忍者月影抄』より引用