醜い貌

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  • その男も、ひょっとすると彼と同じような醜貌の持ち主かもしれないぞ。 横溝正史『恐ろしき四月馬鹿』より引用
  • 立派な顔をしている癖に、醜貌だなんて言って同情を集めている。 太宰治『恥』より引用
  • そもそもが美しい姉をめとらずに、自分のように醜貌の女をえらんだ夫である。 藤沢周平『隠し剣秋風抄』より引用
  • 愛嬌あいきょうもそっけもない、ただずんぐり大きい醜貌しゅうぼうの三十男にすぎなくなった。 太宰治『答案落第』より引用
  • つつましいが、醜貌と呼んでいいほど、見ばえのしない顔を持つ女が眼の前に坐っていた。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • あまりの自身の醜貌にヤケクソになるのであろうか。 開高健『新しい天体』より引用
  • 弾正はもちろん醜貌しゆうぼうを、さらに火も吹かんばかりの凶相に変えてふりむいた。 山田風太郎『海鳴り忍法帖』より引用
  • おそろしく醜い貌をした、鍋底のように皮膚の黒い男であった。 柴田錬三郎『われら九人の戦鬼 (中)』より引用
  • 希臘の賢人に醜貌の人のあつたは誰も知つてゐる事です。 幸田露伴『運命は切り開くもの』より引用
  • 彼女には、根深い醜貌しゆうぼうコンプレックスが眠っていたのであろう。 中村希明『怪談の科学―幽霊はなぜ現れる』より引用
  • 三左エ門は自分の醜貌を承知していた。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • お岩自身は、自分の醜い貌が、人間ばなれしたものになっていることをはずかしい、という意識など、なかった。 柴田錬三郎『(柴錬立川文庫7) 毒婦伝奇』より引用
  • 腫れた部分が、むらさき色に変じていて、みにくかおは、妖怪じみていた。 柴田錬三郎『(柴錬立川文庫7) 毒婦伝奇』より引用
  • それもただの醜貌ではなかった。 栗本薫『グイン・サーガ 003 ノスフェラスの戦い』より引用
  • 戦場焼けした顔は小皺こじわが多く、気品も威厳も乏しく、むしろ醜貌しゆうぼうといっていい。 池宮彰一郎『本能寺(上)』より引用
  • が、このたびのパアマネントウェーブは彼女の醜貌を決定的にしてしまったと周囲の人々は口喧しく騒いだ。 織田作之助『俗臭』より引用
  • それに対して女子の場合は、対人恐怖は視線恐怖、醜貌恐怖、赤面恐怖と関連しており、他人の目にさらされる自己の身体像へのこだわりがあるという。
  • それで、それ以降、磯良というのは、上方文化圏では、醜貌の代名詞でもあったらしいのよ。 貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』より引用
  • どんな人間も肉体的にみれば骸骨のように痩せているとか太っているとか、美貌だとか醜貌だとかいうのとさしてかわりがない。 吉本隆明『悲劇の解読』より引用
  • そのくせ、旗姫を追いまわしたのはわけがわからないし、また醜貌をさらしたといっても旗姫と京馬の前だけだが、とにかくその後一羽は、ひっそりと伊勢から去って、郷里の常陸へ帰っていったことだけはたしかである。 山田風太郎『忍法剣士伝』より引用