酷しい

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  • 空気はだんだんきびしくなり、甘く強い木の匂いがぶどう酒のようだった。 クイーン/石川年訳『シャム双子殺人事件』より引用
  • しかし作者がうちに育てて来た批評家は、これにたいして酷しかった。 ウルフ/大澤実訳『ダロウェイ夫人』より引用
  • ぼくをそんなきびしい名前で呼ぶのはどうかと思います。 プレヴォ/鈴木豊訳『マノン・レスコオ』より引用
  • それがあればこそ、男共は酷しい生存競争に耐えていけるのではないでしょうか? 森村誠一『虚無の道標』より引用
  • もう秋は立っているのだが、暑さはこの夏の土用にもまさってきびしい。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • それだけ酷しい世界に生きてきたからかもしれぬ。 森村誠一『大都会』より引用
  • きびしい労働と、貧しい生活だけの村へ嫁に来る女性はまったくない。 森村誠一『野性の証明』より引用
  • どうかすると真夏よりもきびしい光線で野の緑が射とめられていた。 原民喜『秋日記』より引用
  • 戦後窮乏の時代に家庭をもってからは、物質的にも精神的にも酷しい試練に遭遇した。 神谷美恵子『神谷美恵子日記』より引用
  • 喜んで迎えなかったために彼を反抗さし、きびしい態度をしたため彼を追い返すことになったと感じた。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • 激しいトレーニングを課したのも、よりきびしい世界に自分を運んで行くための手段であった。 森村誠一『恐怖の骨格』より引用
  • いかさま右の二の腕に上下判然はっきり二十枚の歯形が惨酷むごたらしく付いている。 国枝史郎『八ヶ嶽の魔神』より引用
  • 俺はいつにない手酷しい調子を浴せかけてやった。 豊島与志雄『神棚』より引用
  • 寂しさを父と分け合い、父子二人が身を寄せ合ってきびしい世間の風を避けることができた。 森村誠一『人間の証明』より引用
  • その原因がそれぞれの心にあるとすれば人間の心とは何と変りやすいものであり、それが二人のんだ社会にあるとすれば、社会とは何ときびしい場所であろう。 森村誠一『虚無の道標』より引用
  • 伝馬町の揚屋あがりやに入れて手酷てきびしく調べ詰めたが、どうしても自分が殺したとは言わない。 久生十蘭『平賀源内捕物帳』より引用
  • 一つにはその記者の感情を害すると、どこかで手酷てきびしい報復をされる事を、一同が恐れているせいでもあったろう。 夢野久作『S岬西洋婦人絞殺事件』より引用
  • 普通の学校なら父母と共に花見にでも行くのだが、四号生徒には一か月余のきびしい入校教育が待っている。 森村誠一『ミッドウェイ』より引用
  • 特に資本競争に酷しい現代ビジネスマンとして生きている我々は、その日その日の戦いの結果によってのみ辛うじてその日を生きることを許される者であります。 森村誠一『虚無の道標』より引用
  • 今日も残暑はかなり酷しく、太陽の直射を受けて歩くと軽く汗ばむ。 外村繁『日を愛しむ』より引用
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酷しい の使われ方