過すうち

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  • そんな毎日を過すうちに、エネルギーがどんどん消耗していくように、元気がなくなった。 江川紹子『私たちも不登校だった』より引用
  • 日一日と荏苒じんぜん時を過すうち、三月も六日となった。 池宮彰一郎『その日の吉良上野介』より引用
  • そうした不思議な最初の一時間を過すうちに、いつとはなくぼくたちは、ふたたびこの地方の中へ見分けがつかないほどに溶けこんでゆく。 フィッツジェラルド/野崎孝訳『グレート・ギャツビー』より引用
  • 気儘な時間を過すうちに、たちまち二日が過ぎた。 渡辺淳一『ひとひらの雪(下)』より引用
  • そしてホルモンだの細胞だのと無闇やたらなことを考え過すうちに、もっと簡単にわかることが一つあることに気が付いた。 安岡章太郎『犬をえらばば』より引用
  • 弥兵衛はこうして何日か過すうち、ひょっとして、彼らのところに、届けるべきものが足りないのではないかと考えた。 辻邦生『天草の雅歌』より引用
  • だが、人は毎日を過すうちに、大言壮語を口にすることもあれば、気分次第で夢でしかない戯言ざれごとを、さも信念であるかのように口にすることもある。 池宮彰一郎『本能寺(上)』より引用
  • しかし、偶然、そのあたりに宿をとっていた横川よかわの聖の一行によって救われ、魂のぬけ殻のような身を聖の母や妹尼の住む小野の山荘にかくまわれて月日を過すうち、昔の記憶を取戻す。 円地文子『源氏物語私見』より引用
  • その蔓草は麹町区内のC国公使館の壁を包んでいるのと同じ外国種の見事なものであったが、成長が馬鹿に早いらしく、二夏ばかり過すうちに絶頂の避雷針の処まで巻き上げてしまって、房々と垂れ下るくらいになった。 夢野久作『少女地獄』より引用
  • その蔓草は麹町こうじまち区内のC国公使館の壁を包んでいるのと同じ外国種の見事なものであったが、生長が馬鹿に早いらしく、ふた夏ばかり過すうちに絶頂の避雷針の処まで捲き上げてしまって、房々と垂れ下る位になった。 夢野久作『けむりを吐かぬ煙突』より引用
  • 新宿の裏町にスナック・バーを開き、千枝の「えていたが懐かしいにおい」のする身体に溺れて過すうちに、彼は留め処なく崩れて行く。 高井有一『立原正秋』より引用
  • そして索莫たる月日を過すうち、病気に罹りました。 豊島与志雄『古木』より引用