遍く

全て 形容詞 副詞
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  • 小説はブルボン家による王政復古の時代を舞台に、上流階級の座を確保しようともがく人々の姿が遍く描かれている。
  • 俺はこの公明にして遍く照さむとする心を無視して全生涯をドン・ホアンに捧げる事が出來ない。 阿部次郎『三太郎の日記 第二』より引用
  • 記念碑建設の際には元の建屋の状況が酷かったために、建屋が二つ再建され、収容所の歴史が遍く見られるようになっている。
  • 識るといふことを感じさせたり、不自然の力が籠つたりする間は、遍くまた快く食へるといふことにはならないのだ。 草野天平『詩人といふ者』より引用
  • 今茲癸亥の年の初秋、君遍く旧雨を訪わんとし鴻雁に先じ海を踰えて還る。 レニエ『燃え上る青春』より引用
  • 脱植民地という最終目標は、通常遍くよいものとしてみなされているが、完全独立の承認へと至る最良の道筋については多くの議論がなされている。
  • 金曜日の六時、この声は遍く闇になった空にむかって十字架の上からひびいたが、司祭はそれを長い間、あの人の祈りの言葉と考え、決して神の沈黙への恐怖から出たものだとは思ってはいなかった。 遠藤周作『沈黙』より引用
  • 本の街として知られる神保町にも劇団があり、劇場があることを周知し、演劇を通して神保町という街を遍く知らしめ親しみをもってもらうという目的の下に設立された。
  • 王甫や関平は、諸方へ人を派して、 「名医はないか」と、あまねく求めさせた。 吉川英治『三国志』より引用
  • 世界に遍く満ちるべき力すべてを掌中に収めようとした。 九里史生『SAO Web 0406 第八章01』より引用
  • 悦生はそういいながら、上に下に、右に左にとあまねく室内を掘りおこそうとし、愛月はそれを受けとめて深く東西を底に引きこもうといたします。 駒田信二『好色の勧め』より引用
  • 平民主義は権利の享有をあまねくするに必要なり、ゆえに国民論派は衆議院の完全なる機制および選挙権の拡張を期す。 陸羯南『近時政論考』より引用
  • かれが子孫うみのこ、天地の間にあまねく、星辰の間をさおさし、時空をさかのぼりて往来す。 三瀬龍『宇宙のツァラトゥストラ』より引用
  • そうでなければ、なぜ最強たる我ら整合騎士が、騎士長にいたるまで遍く敗れ去ったのですか。 九里史生『SAO Web 0405 第七章02~転生Ⅱ』より引用
  • 仏教では、三世にわたり、十方にあまねく、たくさんの仏さまが、おられると説いているのです。 高神覚昇『般若心経講義』より引用
  • 道徳は教育家ばかりの私するものでないのですから、その古風な頭脳のみで御判断なされずに、今の世の識者の意見をあまねく参照して、文明人が安心して実行する事の出来るもっと堅固な、もっと立派な道徳を教育家自身が先ず体得して、それを以って水が低きにつく如く無理のない自然な教育をなされてはどうでしょうか。 与謝野晶子『離婚について』より引用
  • アプトンが著した一連の作品群はイングランドで大成功を収め、同時にゴリウォーグの名も遍く広まった結果、同様の人形やイラストを指す一般的な名称となった。
  • 美貌のきぬは、藩士たちに、あまねく顔を知られていたのだ。 南條範夫『駿河城御前試合』より引用
  • 遍く着ぐるみを手にすることができるよう、コストを大幅に下げるため、工房が同じ造形のものを制作したものである。
  • これに対して、董はちょっと首をひねったのだが、我輩は今の時代の名家とは、あまねく交遊して知らぬ人とてない。 佐藤垢石『しゃもじ(杓子)』より引用
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遍く の使われ方