運好く

全て 副詞
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  • 運好く採用されたのだつたが、千登世はその夜のことを何時までも忘れなかつた。 嘉村礒多『業苦』より引用
  • でも、ひよつとすると運好く助つたかも知れない、皆さん、どう思つて? シェイクスピア/福田恆存訳『十二夜』より引用
  • 彼は自分は壑の中へ墜ちたが運好く死なずにいるな、と思いだした。 田中貢太郎『陳宝祠』より引用
  • そしてもし運好く大成功を収めれば、百万長者になれるかもしれない。 松井今朝子『辰巳屋疑獄』より引用
  • 当人の白状によると、前の文化三年に槍突きをやったのは、その兄貴の作右衛門という男で、これは運好く知れずにしまったんですが、もうその時には死んでいたとはいよいよ運のいい奴です。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 始めは容易にわからなかつたが、三度目に訊いた子供が運好く知つてゐたので、そのまゝ迷ひもせずに、かれ等はその裏道の方へと入つて行つた。 田山録弥『アンナ、パブロオナ』より引用
  • ところが、ピエトラネーラ夫人に運好く会えた夜は伯爵はずっとその桟敷で過ごした。 スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(上)』より引用
  • 彼は運好く瑪瑙めのうのような臓物を氷の中から出されると、勇敢な足どりで家に帰って妻の枕元に並べるのだ。 横光利一『春は馬車に乗って』より引用
  • 実にふんわりと軽やかに、しかも運好く墜落したもので、それは何か魔力の賜物としか思われないほどであった。 サド/澁澤龍彦訳『恋のかけひき』より引用
  • でも、運好く助つてゐるかも知れない。 シェイクスピア/福田恆存訳『十二夜』より引用
  • 俺は今伜二人に命じ草の根を分けてもパーシーとお前を探し出す様にと送り出してやつた処だが、運好くお前の方から俺の手の中に飛込んで来た以上、ここで勝負を附けよう、さあ、構へろ。 シェイクスピア/福田恆存訳『ヘンリー四世』より引用
  • ジュリアンの不在中にヴェルジーへ晩餐に来たヴェリエールの友人たちは皆、まるで競い合うように、彼女の夫が運好く掘り出した驚くべき男のことで彼女にお世辞を言った。 スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(上)』より引用
  • 右の隣席に当家の姫君玉江嬢あり、今日こそ西洋の交際法にならいて婦人のために食事の世話をなし、運好くば姫君の選びに預からんとひそかに機会を待っている。 村井弦斎『食道楽』より引用
  • 夢中になって逃げていた登は、運好く山木邸の前へ往きかかったので、その晩はそこの書生部屋に一泊さして貰い、翌日怪異の跡をたしかめるつもりで、山木邸にいた四五人の食客しょっきゃくといっしょにその場所を捜して歩いた。 田中貢太郎『雑木林の中』より引用
  • ウージェーヌはあわてて後戻りしたため、浴槽につまずいてしまったが、運好く帽子をきつく冠っていたので、湯のなかに落さずにすんだ。 バルザック/小西茂也訳『ゴリオ爺さん』より引用
  • 夢中になつて逃げてゐた登は、運好く山木邸の前へ行きかゝつたので、その晩は其処の書生部屋に一泊さして貰ひ、翌日、その怪異の跡をたしかめるつもりで、山木邸にゐる四五人の食客と一緒にその場所を捜して歩いた。 田中貢太郎『雑木林の中』より引用
  • たまにすっきりした表情の時は、あたらしいオナニーの方法を発見したと説明するのだし、また、プールで、半ば強制的にさせられる柔軟体操の相手に、運好く人妻がぶち当たったという程度のこと。 野坂昭如『エロトピア1』より引用
  • 何しろさんざん逃げまはつた揚句、運好くつかまらずにすんだとしても、二三箇月は床についてしまふのですから。 芥川竜之介『河童』より引用
  • この仏法僧鳥は高野山に啼く霊鳥で、運好くば聴ける、後生ごしょうの好くない者は聴けぬ。 斎藤茂吉『仏法僧鳥』より引用
  • ビュノワは1475年のノイス攻略に出征し、1477年には、シャルル突進公が戦死したほどの、ロレーヌ公国の首都ナンシーでの攻略から、運好く生還することができた。