遅々と

全て 副詞
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  • こういっていると、果して何処どこからか青い動物が遅々のそのそと這い出して来る。 岡本綺堂『二階から』より引用
  • しかし彼からの連絡のない日がまた一か月、遅々と過ぎていった。 森瑤子『TOKYO愛情物語』より引用
  • 彼は時間を引き延ばすように踵を引きずり、あえて遅々とその前に進んだ。 小野不由美『屍鬼(上)』より引用
  • 足を引きずりながら道の真ん中を遅々と歩いていたのだ。 山田悠介『8.1 Game Land』より引用
  • ロバーツ氏が有名な会社に勤めていることや、遅々とではあるが、しかし確実に昇進してきた話も聞いた。 クリスティ/小西宏訳『パーカー・パイン1』より引用
  • しかし築城の計画は一揆や洪水、政争などの要因で遅々と進まなかった。
  • 富山の友人から貰ったトムと云う大きな西洋犬せいよういぬが、主人父子おやこの後を遅々のそのそいて行った。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • 時間が遅々と進むにつれ、ミラーがホークストンの警察署長に電話していたのを思いだした。 カー/仁賀克雄訳『死が二人をわかつまで』より引用
  • 平凡に、事務的に、遅々と、だが着実に前に進むだけだった。 井田真木子『もうひとつの青春 同性愛者たち』より引用
  • ビンクは遅々としか進めないため、よき魔法使いハンフリーの城に着くには、まだいく日もかかると覚悟した。 ピアズ・アンソニイ『魔法の国ザンス01~カメレオンの呪文~』より引用
  • 平成11年度より配備が行われ、主な配備先は、施設学校や富士学校の他、遅々とではあるが、北部方面隊の部隊などへの配備が進められている。
  • 近頃ではやはり四ツ目の水戸屋という店へ三日ほどつづいて来たが、水戸屋ではかれの噂を知っているので、若い者のひとりが見えがくれにそのあとをけると、かれは浅草の方角に向って遅々のろのろとたどって行った。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 彼女が我知らず求めている生きている音楽、音楽ツーのデガダンスでけがされていない音楽というものは、どうしたって、それを生める社会的・個人的条件があるので、まことに遅々とながら、そういう生活の欲求と音楽的欲求とが歩調を合わせて来かかっているところがなかなか面白い。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • その中で、遅々と進まないYSXへの苛立ちを募らせ、独自の企業戦略を打ち出そうとしていた。
  • その道は初めてのものであったが私は、袴の腿立ちとって、木の根、木の枝に掴まりながら、遅々と登って行った。 藤原晋爾『秋津温泉』より引用
  • ようやくなだめているうちにも、書窓のひさしに、陽は遅々ちちと傾きかけながら、堂上の人の眠りは、いつさめるとも見えなかった。 吉川英治『三国志』より引用
  • それが、遠雷のようなロンドンのどよめきを反響して、ぜんたいが遅々とそして凝然と押し流れてゆく。 谷譲次『踊る地平線』より引用
  • 毎日は奇妙な苦痛をともなって、遅々と過ぎるかに見え、しかも、何ごとも起こらなかった。 ロレンス/飯島淳秀訳『チャタレイ夫人の恋人』より引用
  • 焦燥しようそうを抑えながら、樹林の中の深雪を遅々と辿たどっていた。 森村誠一『黒い墜落機(ファントム)』より引用
  • すがら、燭に、頬骨を照らさせて、遅々と、筆を持っている彼の姿を想像すると、思うだけでも、肌にあわが生じてくる。 吉川英治『随筆 宮本武蔵』より引用
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