透す

全て 動詞
101 の用例 (0.01 秒)
  • 太陽は網の目のようになって居る木木の緑をとおして金色こんじきの光を投げた。 竹久夢二『少年・春』より引用
  • 老人はちょっと顔をあげて眼鏡めがねの上から上眼うわめで政雄の顔をすかすようにした。 田中貢太郎『女の怪異』より引用
  • かれさらみじかたけぼうつてつてきつとちからめてとほした。 長塚節『土』より引用
  • しかもそれは皆な自己をとほして、立派な証券を持つてかれに迫つて来た。 田山花袋『ある僧の奇蹟』より引用
  • ジーンといふ音のやうな感じが、頬をとほして口のなかへ沁み渡りました。 牧野信一『美智子と歯痛』より引用
  • その年の京都の冬は、音を立てずに肌をとお陰忍いんにんたちのものであった。 夏目漱石『門』より引用
  • 人影もなく、半透明な材質を透してビルの内部をうかがうことができた。 光瀬龍『百億の昼と千億の夜』より引用
  • 村雨の鉄は雨戸の外へ首を出して、よく晴れた月の光に透しております。 野村胡堂『銭形平次捕物控 03』より引用
  • 彼の身体を透してうしろの壁にはってあるカレンダーや世界地図が見える。 海野十三『霊魂第十号の秘密』より引用
  • そして純一のこう思う心はその大きいひとみとおして大村の心にも通じた。 森鴎外『青年』より引用
  • 新一は二人の喫っている物は何だろうかと思って透して見たが見えなかった。 田中貢太郎『狐の手帳』より引用
  • 眼の高さに持上げた籠を、街の光に透して見ながら、家へ持って帰る。 吉行淳之介『技巧的生活』より引用
  • そして電灯の光りが透さない遠い闇の中に、吸われるように消えていた。 豊島与志雄『微笑』より引用
  • 友仁はここは何を祷る所であろうかと思って、暗い中を透してみた。 田中貢太郎『富貴発跡司志』より引用
  • 彼はにわか立止たちどまって声するかたすかたが、生憎あやにくに暗いので正体は判らぬ。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • この間白い肩掛を借りて着て居る女客をんなきやくを自分は暗い中にすかし見て知つて苦笑した。 与謝野寛『巴里より』より引用
  • 彼の声は室内のざわめきを透してちょうど聞き取れる程度の大きさだった。 ニーヴン&パーネル『悪魔のハンマー〔上〕』より引用
  • 章は星の光を透して見ながら、もう月が登りそうなものだと思った。 田中貢太郎『狼の怪』より引用
  • たけぼうはぎつととほしたまゝいつまでもむなしく鳳仙花ほうせんくわそばつてた。 長塚節『土』より引用
  • 彼女はそこに、金属の透し細工に似た軌道上ドックのなかに浮かんでいた。 ロッデンベリイ『スター・トレック』より引用
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透す の使われ方