送ってやれば
17 の例文
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そう書いてやらなくてはいけないでしょうね。遺言書をそのまま送ってやれば、あなたが誠実な人だという証拠になるわ。
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金を無心されていることなど念頭になかった。金がなくなったというのだから送ってやればいいのだ。金なんて問題じゃない!
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証拠を集めて警察にでも送ってやればいいんじゃないか。できるなら、やつの住まいを見つけたい。
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すっかり懲りて、震えあがっている。もしここで刑務所へ送ってやれば、あいつは常習犯に転落してしまうだろう。それにいまは寛容のクリスマスの季節でもある。
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別れたときの娘の涙を思い出して、鼻の奥と目頭がじんとした。幾ばくかの養育費でも送ってやれば、女房も自分を見直してくれるに違いない。あの頃の楽しかった生活を取り戻せるとは思わないが、せめて別れた女房子供には、できるだけのことをしてやりたい。
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僕の手紙などは鉄砲と猟犬のあいだあたりへ置き忘れたままで、返事などくれやしないだろう。詩を送ってやればたぶん絵葉書の返事くらい寄越すだろう。でも僕が彼を好きなのはそのためなんだ。
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彼女とは、かれがアネクの母親と結婚するときに喧嘩別れしたきりだが、きっと娘の面倒ぐらい見てくれるだろう。そして、ときどき金をすこし送ってやればいい。アネクは、秘書か、女の子が地球でやれる仕事につけるような勉強ができるだろう。
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松本の帰りに、四時に、瑛子の利用する駅の改札口で会う約束をした。新宿で食事をして、店の前まで送ってやればいい。そのときに、瑛子に、少しまとまった金を渡すつもりでいた。
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しかし、山上は、その印象記については、それをよんだ、という事実以外に、こまかいことは記憶していない風だった。おおまかに、 「あんなのだって、送ってやればいい」 と云った。「太陽のない街」が、ドイツ語からロシア語に翻訳されるということだった。
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あの男に、この真珠を送ってやればいいのだ。これなら、あの人のキャベツの弁償をして、まだ余力が残るだろう。
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たとえば十一月一日に各新聞紙が刷りこんだ読者調整カードというものがあった。あのカードへ、これからよみたい新聞の名をかいて、新聞読者調整事務所といういかめしいところへ送ってやれば、欲しい新聞がよめるというしかけになっていた。
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「いや、それは」 治夫は慌てていったが、かぶせるように、 「だって、そうじゃなきゃおかしいでしょう」 形の話が決った後、治夫と多津子の間が実質どうだろうが頓着しないのを明け透けに見せて恭子はいった。「あんたたちのことなんだから」 もう一度治夫に聞かせるようにいうと、 「面倒でもそうしてね」 「わかったよ」 受けとった後こちらからまた彼女へ送ってやれば済むことだ。毎月金を渡すために会わずには済むだろう、治夫は思った。
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巻き添えは可哀そうだ。液体爆弾には点火薬もまぜてあるから、特殊な電波信号を送ってやれば、一キロ以内ならいつでもドカンといける。「さてと」 最初の奴を下ろそうと近づいたとき、カーテンの向こうから、足音がやってきた。
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むこうで、あんたがたをほしがるかもしれない。ことによったら、あんたがたをひどくほしがって、むこうに送ってやれば、恩に着るかもしれないぞ。
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そしてあれほど多勢の百姓たちを移動させることの困難を思うと、ぞっとしてしまって、チチコフの百姓たちのような、あんな荒っぽい連中のことだから暴動でもおこさねばよいが、とひどく危ぶみはじめた。すると警察署長が、暴動などすこしも心配することはない、そういうことを防止するために郡警察署長というものがおいてあるので、郡警察署長が自分で乗り出さんでも、身代わりに自分の制帽だけでもそこへ送ってやれば、その帽子が百姓どもを新しい居住地まで追いやってくれるはずだと言明した。多くの者が、チチコフの百姓たちをたけりたたせた不穏な空気を根絶する方法について、それぞれの意見をのべた。
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まず沐浴をさせたうえ、没薬の香にそまった衣を着せこんでから、さらにまた一方には黒ずんだぶどう酒を充たした皮袋と、いま一つの大きな袋に水を入れて、また麺類を提袋にいれたのも、積みこんでやった。さらにまた心ゆくばかりにどっさりと、副食の品も積み入れてから、悩みをしずめる温かな順風を送ってやれば、いそいそと心もたのしく、尊いオデュッセウスは順風に帆を繰りひろげた。それから舵のところへ坐って、巧妙に船の向きを正してゆくのに、眠りも彼の瞼へは落ちるまがなかった。
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