迷い箸

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  • 食事のマナーでは〝迷い箸〟はいけないとされているのである。 東海林さだお『タコの丸かじり』より引用
  • だからぼくも、むやみに馬鹿にされたくはないので、人前では迷い箸を避けるようにしている。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • つまり空間表現に時間表現を加えたわけで、そのモーメントは茶事の儀式性獲得のためであり、何も迷い箸などが原因ではない、という正しい意見もあるにはあろう。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • 話はちょっと横道にそれるが、日本人は本当は迷い箸の天才ではないかと思う。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • いくら自由と民主主義の時代でも、箸のおもむくままに迷い箸を放し飼いみたいにしていたのでは、世間でちゃんとした評価を得られない。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • その時代、巷間に迷い箸が横行していたのではないか。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • 人間もそれと同じで、味覚上の均衡を求めて箸が揺れ動くだけなのに、人間の場合はそれを迷い箸として馬鹿にされる。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • つまりそうやって、立食パーティでは迷い箸だけでなく「迷い足」が発生してしまい、左に行こうとしたり右に行こうとしたり、そうやって行こうとするだけでぜんぜん動いていない。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • 旅館などではその手間を省いて一度にテーブル一面に並べてあるが、本当は一品ずつ順番に出てくるもので、どういう効能があるかというと、あれは迷い箸ができない。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • 横行といっては悪いが、蔓延まんえんというか、蔓延といっても悪いが、とにかく迷い箸がはびこっていたのではないか。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • つまり懐石料理とは、迷い箸を封じるための料理である。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • そもそも迷い箸というのが、正に空間の系にいたたまれず時間の系に迷い込んでいく箸の動きのことなのだから、それは正しい懐石料理構造にぴたりと重なる。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • そんなところから、料理を全部並べるからいけないんで、一品ずつ出せば迷い箸もなくなるではないか、と誰かが秀逸なアイデアを出して、それはなるほど、面白いぞというので、それが次第に演出されて美学にまで高められていった、ということが考えられる。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • というより迷い箸をしなくてすむ。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • だから迷い箸は当然のことなのだけど、しかしここは世間だ、人前である、と、ぼくは自分の箸にいい聞かせて、とにかく見た目には決断的な軌線を残しながらウニならウニに直行し、それを口の中まで持ち帰る。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • てのひらに載せるとあっちにふらふらこっちにふらふら、ご馳走上空の迷い箸とそっくりの動きをしている。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • たとえば食事をするに際しても、舌を鳴らしてはいけないとか、迷い箸はみっともないとか、両肘はピッタリと脇にくっつけて喰えとか、ごはんをよそってもらっているあいだは副食物に手をつけずに待っているとか、作法上のタブーはいろいろとある。 鮎川哲也『朱の絶筆』より引用
  • それに比べたらニナのは徹底して迷い、悩み、また次に向かい、よくご馳走を食べるときに迷い箸はいけないといわれるが、ニナの場合は迷いぐそだ。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • みんな臆面もなく迷い箸をする。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用
  • タケノコにしようか、ホーレン草のゴマえにしようか、それともやっぱりずばりとウニに直行しようか、といって箸がご馳走の上空をさ迷うのは「迷い箸」といってもっとも軽蔑される。 赤瀬川原平『優柔不断術』より引用