迷い歩い

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  • 陽は明るいのになぜか獣たちは黄昏たそがれのなかを迷い歩いているように見えた。 開高健『青い月曜日』より引用
  • まだわたしは原始時代の無数の痕跡こんせきのなかで迷い歩いているようだった。 原民喜『鎮魂歌』より引用
  • あてもなくさ迷い歩くというが、やはり、真実を求めているのだ。 小川未明『彼等流浪す』より引用
  • もしも私が迷い歩く亡霊だといたしましたら、私は王様に申し上げます。 シェイクスピア/大山敏子訳『冬の物語』より引用
  • 庭のなかをちょっとのあいだあちこち迷い歩いた。 スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(上)』より引用
  • 僕は、もしかすると、君よりも迷い歩いている人間かも知れない。 三好十郎『夜の道づれ』より引用
  • かれは唯ふらふらと迷い歩いているのではない、あま酒を売っているのである。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 彼女はかなり迷い歩いてから、信用できるかどうか分らないが、とにかく踏みあとには間違いないと思われる道を降りていった。 新田次郎『昭和新山』より引用
  • このため、迷路の中を迷い歩く可能性が増えている。
  • サロンと庭のあいだを、長いあいださ迷い歩いたので、ジュリヤンはひどく疲れてしまった。 スタンダール『赤と黒』より引用
  • 拙僧のような下賤の身といたしましては、ただもう、わけも分からず迷い歩くばかりでござります。 宮元啓一『日本奇僧伝』より引用
  • 底のからっぽの腸のなかを刺すようなものがたえまなく走ったり、迷い歩いたりしているのだ。 開高健『青い月曜日』より引用
  • おまえは今まで何処にどうしていたかと訊くと、狐に化かされて夜通し迷い歩いていたと云う。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • ともかくも砂漠のなかで目標を誤らずに進んでゆき、迷い歩いてのたれ死にしなかったのは、ヨシュアのおかげであった。 マン/佐藤晃一訳『トーマス・マン短編集2』より引用
  • 結局、その夜は一晩じゅう山の中を迷い歩いて、明け方近くなって、やっと車のところへたどりついた。 天藤真『大誘拐』より引用
  • 田淵さんは結局二時間あまり焼跡を迷い歩いたことになるが、現在のところ軽い原爆症に冒されているそうだ。 井伏鱒二『黒い雨』より引用
  • 何事も明らさまな、あるがままな一座の中にいながら、僕一人は暗い淋しい迷路をぐるぐると迷い歩いていた。 有島武郎『生まれ出づる悩み』より引用
  • 疲労にそそのかされて巣からでてしまった朝の小動物は気まぐれと良心の苛責かしやくのあいだを迷い歩いているらしかった。 開高健『青い月曜日』より引用
  • それにこっちとらは、こんなに迷い歩くのだ。 森鴎外訳『諸国物語(下)』より引用
  • 明晩は亡者となって迷い歩くべき権利の保留者であって、今晩は踏台となるべき義務者なのであります。 中里介山『大菩薩峠』より引用
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