近近

全て 副詞
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  • 外に出ると友蔵が近近と身体を寄せて来た。 藤沢周平『夜消える』より引用
  • 僕は近近一度、中国へ行こうかと思っているんだ。 横光利一『旅愁』より引用
  • 近近とのぞき込んできている眼が、どきりとするほど美しい、若い娘である。 藤沢周平『又蔵の火』より引用
  • それも近近にもう一度面談を約した上のことだつた。 芥川竜之介『ピアノ』より引用
  • 近近ちかぢかと軒に迫った桜は、もう盛りが過ぎたらしい。 芥川龍之介『羅生門・鼻』より引用
  • 遠いやうにも聞え、また近近と頭にひびきもする。 室生犀星『笛と太鼓』より引用
  • そんで、近近のうちに何んかおっ始まりそうなんだよ。 佐左木俊郎『都会地図の膨脹』より引用
  • そのときは、なに伝染るものかという気がしたし、友に安心させるためにわざと近近と顔をよせて話したことも、いま思い出されて、急に怖気おじけがついて来て、とりかえしのつかないような気がした。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • 今晩ここへ見えたのは、なにご用だか私にもまだ分かりませんが、どうせ近近にお隣どうしにおなりなのですから、ちょうど幸い、ここでひとつご紹介いたしましょう。 ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 クルンバの悲劇』より引用
  • それで、黄鶴楼は他人の手に移って近近に取りこわされる。 泡坂妻夫『折鶴』より引用
  • 外は軒に下る祭提灯ぢようちんの火影が明るく、ことに宿の方から水無神社の祭礼の名物みこしまくりのざわめきが、時折風に乗って近近と聞こえてきたが、亭主とその女房らしい女の二人しかいない店はひっそりして、ほかに客もいない。 藤沢周平『又蔵の火』より引用
  • 絃之助は近近と弥一右エ門に顔を近づけた。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • ほのかな髪油の匂いと、それを押しのけるような、かぐわしく生あたたかい体臭が、またしても近近と匂った。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用