較べるよう

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  • 僕の顔と佐和子さんを見較べるようにして香月さんがいてきた。 花村萬月『幸荘物語』より引用
  • 紳士は二人を見較べるようにしながら、重々しい調子で云った。 大阪圭吉『白妖』より引用
  • 富永は二人の刑事の顔を見較べるように、忙しく視線を動かした。 内田康夫『後鳥羽伝説殺人事件』より引用
  • 高崎の真剣な声の調子につられて、佐沼も思わず二人の顔を見較べるようにした。 井上靖『崖(上)』より引用
  • 日本とくらべるような地球上の「大なるもの」はあるわけがないとひとり呑みこんでいた。 吉川英治『新書太閤記(六)』より引用
  • 染子は突っ立っている二人を見較みくらべるようにして言った。 平岩弓枝『黒い扇』より引用
  • 神父はイグナシオと下山の死体を見較べるようにして口をひらいた。 花村萬月『イグナシオ』より引用
  • 上島は未練そうに、胸の内ポケットから小さな写真をとり出して、信次と見較べるようにした。 石坂洋次郎『陽のあたる坂道』より引用
  • レジのお姉さんが僕と佐和子さんを素早く見較べるようにした。 花村萬月『幸荘物語』より引用
  • うめくと、横にいる室殿の横顔を見て、彼女とお菊とを、等分に見較べるようなまなざしをした。 吉川英治『黒田如水』より引用
  • が、間もなく振り返ると、微笑を浮べながら二人の証人を等分に見較べるようにした。 大阪圭吉『石塀幽霊』より引用
  • 私は期せずして息を呑みこんだが、開け放されたドア口を通して、向うの居間がなんとなく取り散らされた気配をさとると、すぐに気をとり直して境のドア口へ恐る恐る爪先立ちに歩み寄り、足元に倒れた人と見較べるようにして居間の中を覗きこんだ。 大阪圭吉『寒の夜晴れ』より引用
  • 架山はいつか満月の夜の琵琶湖と、それから同じように満月の光の照り渡っているエベレストの山麓さんろくとを、共に思い描いて、較べるような気持になっていた。 井上靖『星と祭上』より引用
  • 最後に麻薬取締官は村上に煙草をすすめ、村上と高橋係長を見較べるようにしながら、言った。 花村萬月『ブルース』より引用
  • 既に敷かれてあった、床前の白綸子のしとねに僧形の三斎は、無手むずと坐って、会釈えしゃくも無く、閾際しきいぎわに遠慮深く坐った平馬と、その傍に、膝こそ揃えているが、のほほんと、目も伏せていない、町人体の未知の若者とを見較みくらべるようにした。 三上於菟吉『雪之丞変化』より引用

較べるよう の使われ方