身重
全て
名詞
408 の例文
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もし筑摩機が艦隊を発見し、あるいは利根機が発進が遅れなかったなら、午前四時の友永機からの第二次攻撃の要請前に利根機からの報告が入り、発艦準備ととのっていた第二次攻撃隊が直ちに出撃して、ミッドウェイ海戦の様相はまったく異なった展開になったであろう。歴史はもしの堆積であるが、このとき日本軍に不運な要素が堆み重なった。この「もし」に、豊田穰氏の利根四号機のコンパス故障説がある。
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身重なイエニーは肉体と精神との苦痛をこらえてロンドンにたどり着いた。三人の子供を連れて。
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身重の体で外へ出ることは出来ないし、女中は年をとりすぎていて話し相手にはならない。
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そのうちにエドヴィナ伯爵は、このままでは自然に喰い入ってくる呪いのために執り殺されてしまうのを恐れて、医者の指図するがままに断然その邸をあとにして、ピザへ出発した。そのおり彼の新妻は身重であったので、夫と一緒に旅立つことが出来なかった。「以上はガブリエル夫人が私に打ち明けた物語であるが、それはあまりに狂気じみているので、よほど鋭い観察力をもってしなければ、話の連絡をつかむことが出来ないくらいであった」と、博士は注を入れて、また話した。
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しかし、かれは五分とは家のなかにいなかった。まもなく裏口から忍び出した吉太郎の姿を見ると、全身重装備をしている。弾帯を腹に巻きつけ、剣袋を腰にぶら下げているのみならず、左手に猟銃をかかえている。
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Nさんは二年前に結婚されて、昨年、はじめて赤ちゃんができました。奥さんが身重になり、二人はよく生れてくる赤ん坊の育てかたなど相談しあいました。男の子ならこんな名前、女の子はこういう名前とNさんは生れる前から考えていました。
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アブダラは、二人の気持ちはもっともだと思いましたが、続く数分のあいだに、二人を非難したいという気持ちになってきました。レティーは身重なので、通りを駆けていくわけにはいかないのです。そこで、三人が隣室の壊れた魔法の仕かけやがらくたのあいだを急いでとおっていくと、魔法使いサリマンは残骸の中で死にもの狂いで何かを組み立てているところだったのに、わざわざ手を止めて、召使のマンフレッドに馬車を用意させました。
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彼女は今夜も帰らぬ夫を待って、団地の階段に響く、夜遅く帰る住人の足音に耳を欹てては、期待と失望を繰りかえしていることだろう。そろそろ臨月に入った身重の体でさぞ心細い夜を過ごしているにちがいない。久し振りに有馬の目に暖かい光が宿った。
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身重になっているのを勘定したら何十人いるかわかりませんよ。
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そこまでいったかどうかは定かではないが、恭子の気持ちとしては正にその通りであったろう。そして恭子は、桑名の城の屋敷から、身重の体のままで出奔したのだ。直ちに、東京に本家がある大炊御門に問い合わせがいったが、家には帰っていないし、連絡もないという。
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身重でずっと鬱ぎがちだったのだが、寧温の名前を聞いたら明るくなってな。
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ここに身重の妻を残したまま去ったのである。インドにいたころ、男の子を生んだという便りがあったので、故郷モロッコのミクナーサに住む親元に金四十ディナールを送っておいた。
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主婦が身重でなかったら逮捕され、自白を作り上げられていた可能性が高い。
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ひょっとしたら、三十歳になったかならないか、という年齢ではないか。彼女が身重だと言うことは、お腹の大きさですぐにわかった。
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何気なく差し出されたペンを取り、署名をした祥子は、数歩行きかけてからはっと胸をつかれた。そうと知った時、急に身体が重く感じられた、それは身重のせいばかりではなかった。夫の心のあり方に抵抗を感じる自分の心が重苦しく感じられたからである。
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森をさまようトム・ビルダーは窮地に陥っていた。身重の妻アグネスは寒い森の中で出産したが、産褥で死んでしまった。食料もなく赤子に乳を与えられないため、トムは妻の遺体を埋葬した場所に赤子を放置した。
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送って来なくてもよいという夫に、無理につき従って来たのは一体、何のためだったか?外から見た限りでは祥子の身重はわからなかったが、今が最も用心しなければならぬ時だ。新宿までの道すがら、夫は列車の時間が迫るのも構わず、運転手に何度となく静かに行くように言ってくれた。
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