蹠裏
全て
名詞
2 の例文
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木戸を開けて表へ出ると、大きな馬の足迹の中に雨がいっぱい湛っていた。土を踏むと泥の音が蹠裏へ飛びついて来る。踵を上げるのが痛いくらいに思われた。
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彼にとつての実に僅かな、ただ一飛躍にすぎない領土を、そこに描く屈従と倦怠の縦横無尽の線条から、無限の距離に引き伸して彼は半日の旅程に就いた。しかしながら懶く王者の項をうな垂れ、しみじみとその厚ぼつたい蹠裏に機む感覚に耐へ、彼は考へた。ああかの、彼の視覚に閃き、鉄柵の間から、墜ちんとして夙やく飛び去つたところのあの訪問者、あの花の如き一瞬は何であつたか?
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