起つ

全て 動詞
1,741 の用例 (0.01 秒)
  • と、女は起つて棚の黄ろなボール箱に手をやらうとしたが達かなかつた。 田中貢太郎『青い紐』より引用
  • 武蔵が戻って来たとは知ったが、逃げることも起つこともできなかった。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • それは誰も一しよに死ぬもののないことに絶望した為に起つた為ではない。 芥川竜之介『或旧友へ送る手記』より引用
  • 一人の将校は急に起ち上つて部隊長と私とを等分に見比べながら云つた。 岸田国士『従軍五十日』より引用
  • まへにもう一遍様子を見て、それから東京をやうと云ふ気が起つた。 夏目漱石『それから』より引用
  • こう言ったかと思うと三十号は起ち上がってドアの方へ歩いていった。 平林初之輔『鉄の規律』より引用
  • 私が入ると娘は急に起とうとしてまた居住いを直して顔を横に向けました。 国木田独歩『女難』より引用
  • むろん、それは彼に再び起つことのできぬ致命傷を与えるにちがいない。 江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編03 怪奇幻想』より引用
  • 女はその時そこにいるのがもうたまらないと云うようにしてちあがった。 田中貢太郎『藍瓶』より引用
  • 日本とか我我日本人の芸術とかに理解のない為に起つたものである。 芥川竜之介『続野人生計事』より引用
  • 赤錆びた一つの岩塊が鋭く浪の中から起つて立つてゐるにすぎなかつた。 若山牧水『樹木とその葉』より引用
  • その拍子にその蹲んでいた者がちあがるようにして顔をあげたのです。 田中貢太郎『雪の夜の怪』より引用
  • 舞台の年上の男は起ちあがって、小さな物を裁判官席に置くふりをした。 フーリック/大室幹雄訳『中国黄金殺人事件』より引用
  • 其時三千代をこんなうちへ入れてくのは実際気の毒だといふ気がおこつた。 夏目漱石『それから』より引用
  • 彼はぷいと席を起つて、一行四五人が塊つてゐる席の方へ近づいて行つた。 岸田国士『荒天吉日』より引用
  • 変だな、と思つたとたん、その牛が、後ろ脚で、ぬつくと起ちあがつた。 岸田国士『山形屋の青春』より引用
  • さう言ふ時代に、新しく起つた神社がしたのとおなじ方法をとる事になつた。 折口信夫『村々の祭り』より引用
  • 電車やバスなどの中で、青年諸君は病人でない限り必ず起つてゐること。 岸田国士『優にやさしき心』より引用
  • 考へてみると、例の一件の起つた日も、そこで一杯かたむけてゐたのだ。 坂口安吾『西東』より引用
  • またこの国で起つたことが、太陽の下の国でも継続するとは思へないのに。 坂口安吾『吹雪物語』より引用
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