誠に

全て 副詞
1,724 の用例 (0.02 秒)
  • 之が誠に可笑しいので、後にそうやったのかと思い当ることがあるのだす。 甲賀三郎『黄鳥の嘆き』より引用
  • そういう気兼ねのいらないのは誠に二十世紀の有難さであろうと思われる。 寺田寅彦『五月の唯物観』より引用
  • 対手あいてが世間を知らぬ小児こども同様の人間だけに、うなると誠に始末が悪い。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • 一カ月五円と云うと誠に少額ではあるが、その頃はそれで不足なくやって行けた。 夏目漱石『私の経過した学生時代』より引用
  • 我ら東洋人は科学文明に遅れ、西洋人に比し誠に生温い生活をして来た。 石原莞爾『戦争史大観』より引用
  • その上で張士誠に使者を送り、共に朱元璋を挟み撃ちにするよう促した。
  • なアるほどネ、子を思う親の誠に二つはねえとは、よくいったもんだ。 林不忘『丹下左膳』より引用
  • 石橋いしばしをたたいて五十年無事に世を渡り得しものは誠に結構と申すの外なし。 永井荷風『矢はずぐさ』より引用
  • 勿論田舎の婆さんでその中の一人が誠に小い一尺ばかりの熊手を持って居る。 正岡子規『熊手と提灯』より引用
  • 長男がさう言つて反駁したが、話は誠に下らぬ話になつてしまつた。 外村繁『打出の小槌』より引用
  • 味は一體に大味ですが、色や形には誠に見ごとなのゝ多いのが特色です。 若山牧水『樹木とその葉』より引用
  • しかし来られる時に誠に失礼ですが御註文申し上げたいことがあります。 夢野久作『あやかしの鼓』より引用
  • 誠に奇妙な論理だが、慶次郎の心はそれでどうにか平衡が保てるのである。 隆慶一郎『一夢庵風流記』より引用
  • 誠に男の中の男、戦闘機に乗るために生れて来た男だった。 豊田穣『南十字星の戦場』より引用
  • 皮仕事をする人間が屠所としょへ行って買って来るのですが、その皮は誠に柔かい。 河口慧海『チベット旅行記(下)』より引用
  • その間に鶴が幾羽かしずかに歩みながら、誠に高い清い声を放っておるです。 河口慧海『チベット旅行記(上)』より引用
  • それを主人夫婦にも食べさせて、お前たちは誠に立派な人だ。 柳田国男『年中行事覚書』より引用
  • 誠に神国神孫の人として、かゝる風儀に成行くは嘆かはしき事ならずや。 喜田貞吉『特殊部落と寺院』より引用
  • 翁の歌風を知るには誠に便宜と思うからその和歌を左に掲げておく。 夢野久作『梅津只円翁伝』より引用
  • 誠に不幸には違ひないが、罪は何れにあるかわからぬと言ひたいところである。 岸田国士『二つの戯曲時代』より引用
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