誠に困

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  • お前も店にいてそういう事を聞いているだろうに、私に隠していられては誠に困る。 今村信雄編『古典落語(上)』より引用
  • これは誠に困った質問で、ちょっとやそっとではわかってもらえない。 佐々淳行『連合赤軍「あさま山荘」事件』より引用
  • 教師の方でも授業が不統一になつて誠に困る。 石川啄木『葉書』より引用
  • もしそうならまことに困ったものですが、まだ何とか彼をさがしあてて、できることなら助けてやるのが私の義務です。 ドイル/延原謙訳『シャーロック・ホームズの事件簿』より引用
  • なにをやり出すかわからんのは誠に困つたものだが、なんにもさせずにやるかやるかと待つてゐるより、まあなんでも註文をつけてやらせてみた方がいいのである。 岸田国士『日本に生れた以上は』より引用
  • どの位ことわってもそれをいわなければ何遍も出て来てこちらの時間がついえて誠に困るから、まずどっちとも付かぬような返事をしてやるとそれで満足して帰る、どういう心の置き方かこちらはわからんような事を言ってやるのですがそれがむこうにはわかるように聞こえるものと見えます。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • 誠に困つたことでありますが、これも、客の方が卑屈で図々しい以上、無理もないことです。 岸田国士『青年の矜りと嗜み』より引用
  • 月並に、「誠に困つたことになりました」とでも云はねばならぬとすると、それは、一層困つたことである。 岸田国士『北支物情』より引用
  • それも真面目なら貴族の道楽として芸妓げいしやを買うよりしだらうが、矢張浮気で妄想の恋愛小説を書いて見たいが山だから誠に困つたもんだ。 内田魯庵『犬物語』より引用
  • ドノくらい断っても、それをいわなければ何遍も出て来てこちらの時間がついえて誠に困るから、まずどっちともつかぬような返事をしてやると、それで満足して帰る。 河口慧海『チベット旅行記(上)』より引用
  • すると県知事さんが校長を呼んで、この工業学校は、文部省から補助金を受けているとか、あるいは県会で可決して経費を出しているのであるとかいい、その学校の卒業生にして海軍志願者の多いのは誠に困ると、知事さんらしい小言をいう時にはうであるか。 新渡戸稲造『教育の目的』より引用
  • ところで、誠に困つたことができたと云ふのは、僕、実は、少し前に、あるところで、やはり、ダイヤを一つ買つたんです。 岸田国士『喧嘩上手』より引用
  • 例へば身体の鍛錬が必要だとなると、なんでもかんでも鍛錬で、ほかのことはどうでもいゝといふ風になり、甚だしきは、健康を害するやうな始末では誠に困つたものであります。 岸田国士『戦争と文化』より引用
  • 自宅に歸ると細君から苦情が出た、何日には何處に出るといふ風の豫定を作つておいて貰ふか毎日行く先々から電報でも打つて貰はぬことにはまさかの時に誠に困るといふのである。 若山牧水『樹木とその葉』より引用
  • すると縣知事さんが校長を呼んで、此の工業學校は、文部省から補助金を受けてゐるとか、或は縣會で可决して經費を出して居るのであるとか云ひ、其の學校の卒業生にして海軍志願者の多いのは誠に困ると、知事さんらしい小言を云ふ時には何うであるか。 新渡戸稲造『教育の目的』より引用
  • 昨日逢つた時、明日辞表を出すつてゐだつけが、何しろ村教育も漸々やうやう発展の緒に就いた許りの時だのに、千早先生に罷められては誠に困る。 石川啄木『足跡』より引用
  • 実は、今どきの松代人の殆どが象山先生の雅号を「ぞうざん」などという間違った呼び方をしておって誠に困ったものである。
  • で、まことこまつてる。 泉鏡太郎『廓そだち』より引用