誠に不思議

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  • この生物線も誠に不思議な放射線であって、或る学者の実験では出るし、他の学者の研究では出ない。 中谷宇吉郎『千里眼その他』より引用
  • 真中に大きな穴が空いていてよく揚ると思うが、誠に不思議である。 淡島寒月『凧の話』より引用
  • 之は誠に不思議な見事な「統一」ではないだろうか。 戸坂潤『現代哲学講話』より引用
  • 誠に不思議な一行であった。 中島敦『弟子』より引用
  • 人間の本性と能力とが、人間をして如何なる生活革新をも行はしめるのだといふ、自信と希望とを持つに至らなかつた国民とは、誠に不思議な国民であります。 岸田国士『文化とは』より引用
  • 誠に不思議なことである。 中谷宇吉郎『語呂の論理』より引用
  • 文明国日本の文化水準から云つて、これまで何人をも首肯させるに足る専門的技術の指導機関がひとつもなかつたといふことは、誠に不思議な現象であると同時に、それだけ、演劇映画といふものが、今日時代に遅れ、知識層の支持を失ひ、国民全般の精神的栄養として役立つところが少くなつてゐるわけなのである。 岸田国士『官立演劇映画学校の提唱』より引用
  • 一般民衆の好んで観る演劇は、実に時代の生活と縁の遠い歌舞伎劇乃至、その伝統を脱しきらない俗劇であるといふに至つては、誠に不思議な現象だと云はなければなりません。 岸田国士『新劇自活の道』より引用
  • その夜M氏に誘われて、三造がおでん屋の暖簾のれんをくぐったのは、考えて見ると、誠に不思議な出来事であった。 中島敦『狼疾記』より引用
  • 更に貸座敷が現在の場所に移転してから、何々医院があとを占め、丸共商会の家具陳列場等になったのは好いとしても、竹に虎だか、与一だかの家のあとが鉄道院寄宿舎か何かになって、修養寮という標札の出ていたには、誠に不思議な感じがした。 宮島資夫『四谷、赤坂』より引用
  • 然るに、一般からは、戯曲界不振の声を聞くのは、誠に不思議であり、且つ遺憾に堪へない。 岸田国士『新撰劇作叢書刊行について』より引用
  • 薛震といひ獨孤莊といひ、泰平無事の日に、相當の官職を帶べる身分で、かかる嗜好を有すとは、誠に不思議と申さねばならぬ。 桑原隲蔵『支那人間に於ける食人肉の風習』より引用