話し込も
全て
動詞
18 の例文
(0.00 秒)
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それは、さっきの留美の切羽詰まったような表情で、容易に想像がついた。とにかく自分を待たせてでも、一時間は話し込む必要のある相手である。なにか、これまで自分には打ち明けかねていた事情のある相手だと思わなくてはいけない。
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寿司屋で話し込んでしまったせいで、外に出た時にはもう九時近かった。川瀬は赤ん坊と愛妻の待つ家に帰らなければならない。
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松岡と石倉の部は最後にするつもりだ。彼はどの部でも話し込まないようにし、挨拶だけにして早足を崩さない。それでも三十分以上掛かった。
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だからそれが空振りしたからといって、がっかりするのはお門違いだと自分でも分かっている。話し込んでいるうちに終電を逃してしまい、私はタクシーで家に戻った。以前は都心から郊外のマンションまで深夜タクシーで帰ると二万円近くかかったのに、今の家までは二千円ほどで着いてしまう。
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赤ちゃんを連れている人。早足で歩いていく人もいるし、お年寄り同士で話し込んでいる人もいる。みんなちゃんと帽子をかぶり、あるいは日傘を差し、七月の光線から身を守っている。
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だが、今は場合が違う。何を話し込んでいるのか知らないが、手伝ってもらわなくてはならない。金居がやって来たので、他の匙家への報せに盛助を遣るよう命じた。
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太宰治の小説と谷川俊太郎の詩集を受け取った。しばらく話し込んだが、もう一人の自分の目からも対応はまともに見えた。だが、二度目の入院によっても、自分の心にあるものが物質化してしまう感覚は去らない。
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授業が終るのを待ちかねてとんで行った。喫茶店のすみで雅夫は同じテレビの仕事仲間らしい男と話し込んでいた。つれがあると思わなかった須磨子は当がはずれた顔になったが、須磨子が近づくと、相手の男は立ち上がってそそくさと別れて行った。
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マダムの到着だ、オレは大きな声を出して、みんなを黙らせた。話し込んでいたものは、会話を止め、酒を飲んでいたものはグラスを置いた。高野はオレの方を見るとにやりと笑った。
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五十ぐらいの女で、小ざっぱりした服装をし、品のよい利口そうな顔をしており、話をさせても如才なかった。彼はお茶のときに彼女と話し込んで、すっかり相手が気に入ってしまった。そのころニコライ・ペトローヴィチは新しい屋敷に移ったばかりで、農奴を手もとに置いておくことを望まず、雇人を探していた。
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二人が出ていってから、すでに一五分が経過している。校舎内をふらついているのか、それともなにかを話し込んでいるのか。用務員室の扉を開け、廊下に出てみるが、かなめたちが戻ってくる気配はなかった。
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その晩はドンナ話をしたか忘れてしまったが、十時頃まで話し込んだ。学生風なのはその頃マダ在学中の三木竹二で、兄弟して款待されたが、三木君は余り口を開かなかった。
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いずれは体温で乾いてしまうだろう。かれが船室へ戻っていった時、スージーはホッジと何か話し込んでいた。二人はグライムズの方へ向き直った。
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ある雨の降る日、私は友人を郊外の家に訪ねて昼前から夜まで話し込んだ。遅くなったのでもう帰ろうと思いながら、新しく出た話に引っ張られてつい立つことを忘れていた。
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ではその話の中味を適宜整理しながら記して行こう。整理するといっても、二人が徹夜で話し込んだものだから、少し長くなる。話はまず、二人の記憶を呼びさますために、潟田が日本を去る前年あたりのことから始まった。
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しかし彼は、動きそうな気配は見せなかった。コール夫人と話し込んでいて、ダンスのことなど我関せずといった様子だ。そのうちジェーンは別の若者にダンスを請われたが、ナイトリー氏はまだコール夫人としゃべり続けている。
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階級の違いから、本来ならば近づくことは出来ないと考え、こうした行為に及んだという。ミランダが話し込んでいた男性との関係もずっと気にかけていた。誘拐した目的は身代金でも性行為でもない。
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