詣ろ
全て
動詞
18 の例文
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六日の夜というのは、寺詣りに行って帰宅が遅れたあの時のことなのだ。暗い怒りが、胸の中に動いた。
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さう思ふと、美奈子は寂しかつた。普通にお墓詣りをする人が、こんな雨降りの日に出かけて来る訳はない。さう思つて来ると、雨降りにでも行かうと云ふ自分の心、否お墓詣りと云ふことを、ダシに使はうとしてゐる自分の心が、美奈子は急に恥かしくなつた。
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金毘羅詣りは今度は奮発して自分で酒を買って来て仲間で飲みはじめた。座は興に乗っていよいよ話の花を咲かせている。
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私はどこか遠い遠いところへお詣りに行かなければならないのです。私の傍をひっきりなしに巡礼が通って行きます。
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その後或人の注意によると、虫の垂衣が行はれたのは、鎌倉時代以後ださうである。その証拠には源氏の初瀬詣の条にも、虫の垂衣の事は見えぬさうである。私はその人の注意に感謝した。
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お梅さんはある大学生と一緒になり、二年ほどして盲腸で死んだ。谷中の一乗寺にその墓があるが、今でも時々思い出してお詣りしている。底本:「昭和文学全集第4巻」小学館 1989年4月1日初版第1刷発行 1994年9月10日初版第2刷発行 ※「失はれたるモナ・リザ」の詩は、底本では一行が長くて二行にわたっているところは、二行目が3字下げになっています。
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春が過ぎ夏がおとずれ、水郷の祭の宵であった。社詣りの戻りの女車がつづいて、いずれが筒井の車だか分らなかった。貞時はさがしようもなく幾つかの女車を遣り過したなかに、薄葉を籠のようにふくらがし、元の方を扉に結えた女車があった。
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あたしもお嬢さんも毎年、ちゃんと石段を上ってお詣りしているんです。
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他人は知らず、わたしだけについていえば、あるものはただ石と壺と灰とだけ。いくら詣ってもらったところで、見えもしなければ、聞けるはずもない。年経てやがて無縁ともなれば、願ってもない幸いというもの。
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「何ですって」 それをお雪が聞きとがめると、番頭が、 「お万殿の夜詣りでございまして、はい」 と番頭が答える。「お万殿の夜詣りというのは何ですか」 お雪が念を押してたずねる。
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実朝研究家達は、この歌が二所詣の途次、詠まれたものと推定している。恐らく推定は正しいであろう。
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これからお山へお詣りに行くんですけれど、一緒に来て下さいません?
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或る店屋のお上さんが、その稲荷様を大変信仰していたらしい。二つになる子供が病気した時には、殊に屡々お詣りするようになった。結婚後五六年たって出来た一人娘で、それが消化不良になったのである。
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これみな小会堂にして、ロシア人のかの地にあるものの詣する所なるのみ。つぎに、ドイツのベルリンに至りロシアの寺院をたずぬるに、市中にその堂宇なし。
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彼は遠い地方の寺院にお詣りに行く貧しい巡礼の姿をよそおって出発した。王虎はそれから部下の組織編制に着手した。
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遺体を埋葬する墓地と詣いるための墓地を一つずつ作る葬制で、一故人に対し二つの墓を作ることから両墓制と呼ばれる。遺体の埋葬墓地のことを埋め墓、墓参のための墓地を詣り墓と言う。基本的に一般民衆の墓を対象にし、その成立、展開は近世期以降である。
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二十日は日がいいというので、いよいよその朝に草鞋を穿くことになった。その前の日に六三郎は母の寺詣りに行きたいと言った。
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