観る者
177 の例文
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醜女の醜を描く必要のある場合にしましても、幽霊の凄さを出す必要がある場合にしましても、それらがほんとうの意味の芸術に触れているとしますれば、きっと観る者に不愉快を与えないはずだと思われます。ほんとうの芸術は観る者に不快の念を与えるものではないはずだと思います。と言いましても、人にはそれぞれ好き不好きもありましょう。
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突然、自分がその劇の俳優ではなく観客だってことがわかってくる。あるいはむしろ、僕たちは演ずる者と観る者との両方を兼ねているってことが。僕たちは自分の姿をみつめ、そのスペクタクルの驚異にただもうとりことなってしまう。
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子供の頬へ当つた光線は的確であつた。画の出来不出来を別にして、作者の思索生活が出てゐるのは観る者をうつ。
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最近の人物も悪くはない。この最近の人物画は、とにかく『観る者の心をそそる』種類の絵が多い。しかし小倉遊亀氏の作風殊に絵画上の技術問題を解く鍵は、小品でつつましやかで、さりげなく描いた、草花果実の類に、多くの問題が隠れてゐるといふことができよう。
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かつその客観を写すところきわめて麁鹵にして精細ならず。例えば絵画の輪郭ばかりを描きて全部は観る者の想像に任すがごとし。全体を現わさんとして一部を描くは作者の主観に出づ。
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下部に書かれた警句は、後悔もしていないネロに対し唖然とした様子を書き連ねている。作品内に書かれた様々なものが、観る者の恐怖の念を強める。殺人者は墓場にいるが、場所についてはとの説が有力視されているが、伝記作家のジョン・アイルランドは、メリルボーンに似ていると指摘している。
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thumb|200px|ホラー映画のアイコン ホラー映画または恐怖映画は、映画のジャンルの一つ。観る者が恐怖感を味わって楽しむことを想定して制作されているものを広く指す。また、ゾンビ、殺人鬼など、観客に恐怖感を与えるためにホラー映画で用いられる素材・題材を含むものをホラー映画とする場合もある。
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人物像の背後に描かれている風景は絵画の単なる背景にとどまらず、最初期の風景画ともいえるもので、このジャンルの絵画の発展に大きく寄与した重要なものである。この絵画に表現された「静謐な」雰囲気は現在でも観る者を魅了し続けている。この絵画を「嵐」と説明している当時の信頼できる文献は見つかっておらず、何が描かれているのか信頼できる記録も存在しない。
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いろいろな角度から、観る者の眼ひとつで、いろいろに観られる武蔵。従って、名人論、非名人論、古くから毀誉褒貶のなかに彼の名は漂わされて来た。
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深く長く海に潜る海女と、春風に吹かれながらカメラを構えてそれを見下ろす観客。ショーというのはそういうものだが、観る者と観られる者との差の大きさが私を少し切なくさせる。ここでもまたわが身に引き寄せ、小説家と読者の彼岸の差も同じことだな、と感じる。
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全体を現わさんとして一部を描くは作者の主観に出づ。一部を描いて全体を想像せしむるは観る者の主観に訴うるなり。後世の文学も客観に動かされたる自己の感情を写すところにおいて毫も上世に異ならずといえども、結果たる感情を直叙せずして原因たる客観の事物をのみ描写し、観る者をしてこれによりて感情を動かさしむること、あたかも実際の客観が人を動かすがごとくならしむ。
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色の光線は遠くに達してその範囲が広い。譬えば遠方の山に桜が一本美しく咲いていても美の光りは観る者の眼に映ずる。同じ場所に同じ大きさの松があって枝振が如何に面白くとも数歩の近くへ寄らなければその奇を賞する事が出来ない。
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患者の性別を明確に知る手がかりはこの絵画そのものにない。すなわち、観る者は裸体を目の前にしながら、それが男であるか女であるかはっきり知ることができない。この点で本作品は特異である。
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これ後世の文学が面目を新にしたる所以なり。要するに主観的美は客観を描き尽さずして観る者の想像に任すにあり。客観的、主観的両者いづれが美なるかは到底判じ得べきに非ず。
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木で作つた彫刻が自然と前方に進んで来るやうである。面をかけた首の動きは観る者に非常に強く響くので、首は正しい位置を守つて微動もしない。立ちどまつて体をまはし、腕をひらくやうな時にも、決して中間の無駄な動作を交へない。
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かつその客観を写す処極めて麁鹵にして精細ならず。例へば絵画の輪郭ばかりを描きて全部は観る者の想像に任すが如し。全体を現さんとして一部を描くは作者の主観に出づ。
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本作は公開後批評家たちから絶賛された。観る者によって様々な深読みが可能な作品であり、多くの批評家たちが彼ら独自の観点からこの映画を語っている。著名な映画評論家であるロジャー・イーバートは、映画の美術デザインや主演のジョン・タトゥーロの演技を賞賛したものの、カンヌ国際映画祭で賞を総なめにしたことについては懐疑的な評価を下した。
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