見較べる

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  • 弟はそっとそれとその前にある黒眼鏡をかけた兄の蒼白い顔とを見較べた。 十一谷義三郎『青草』より引用
  • 他人の掌の赤さと見較べて、それぞれ胸の中で、勝敗を決めているのだ。 藤原作弥『聖母病院の友人たち ―肝炎患者の学んだこと―』より引用
  • 人々はこの二人をロシア社会変動の鏡として見較べざるを得なくなる。 戸坂潤『クリティシズムと認識論との関係』より引用
  • そうして、話をするときに相手の膝頭ひざがしらと顔とを半々に見較みくらべる癖がある。 夏目漱石『それから』より引用
  • ガリオンは何とはなしに手元の証拠の布とちぎれた箇所を見較べていた。 エディングス『ベルガリアード物語4 魔術師の城塞』より引用
  • 耿介の才能なら必ずアルバムとリストの写真を見較べて真相に辿たどり着く。 高橋克彦『春信殺人事件』より引用
  • 彼女は、話をききながら、向い側に並んでいる男達の顔を見較べはじめた。 宮本百合子『伸子』より引用
  • それは過去の写真を見較べたときのように、比較対象するものがないせいなのか。 吉村達也『スイッチ』より引用
  • 横川はしばらく二枚を見較べていたが、しばらくして写真から目を離した。 泡坂妻夫『亜愛一郎の逃亡 (亜愛一郎シリーズ3)』より引用
  • わたしは彼らを見較べながら、まだ心の平静を保とうと努力していた。 ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書3』より引用
  • 柏は話の経緯すじみち了解のみこめないので、不思議そうに吾々三人の顔を見較べていた。 松本泰『日蔭の街』より引用
  • 女はぼくとサクラを見較べ、小首を傾げ、唇を左右に引いただけだった。 安部公房『方舟さくら丸』より引用
  • 博士はそう云い云い眼鏡越しに私と太郎の顔を見較べて、それから静かに眼を伏せた。 壇一雄『リツ子 その愛・その死』より引用
  • 少女は、びっくりした表情で、私と自分と手に持っている花束とを見較べた。 宮本百合子『粗末な花束』より引用
  • ホントによく似ているんだけれど、よーく見較みくらべてみたら違っていた。 椎名誠『新橋烏森口青春篇』より引用
  • しかし、豹一は、教師は俺の顔と答案用紙の番号を見較べた、と思った。 織田作之助『青春の逆説』より引用
  • 下女は今まで勘違かんちがいをしていたと云わぬばかりの眼遣めづかいをして二人を見較べた。 夏目漱石『行人』より引用
  • 夫人は突然とつぜんの展開におどろいたように、喜ぶ二人の顔を見くらべている。 野尻抱介『クレギオン 4 サリバン家のお引越し』より引用
  • 倉梯麻呂の言葉を受けた軽王は、入鹿と蝦夷の顔を見較べながらいった。 黒岩重吾『落日の王子 蘇我入鹿(下)』より引用
  • やや離れてその両方を見較べられる位置に主任が腕組みをしている。 宮本百合子『刻々』より引用
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