見詰める

全て 動詞
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  • 大きく開かれた妻の眼は、深い水のように彼を見詰めたまま黙っていた。 横光利一『花園の思想』より引用
  • 道綱はそれでもいくらか安心したといふやうにして母親の顏を見詰めた。 田山花袋『道綱の母』より引用
  • いかなる思いでこちらを見詰めているのか、これだけは見当がつかない。 井上靖『私の西域紀行(下)』より引用
  • 野村は重武がどこかの隅から、彼をじっと見詰めているような気がした。 甲賀三郎『黄鳥の嘆き』より引用
  • そういう時彼女は眉と眉の間をしかめて、じっと前の方を見詰めていた。 福永武彦『海市』より引用
  • 加藤は死を見詰めるということがこのようなことであろうかと思った。 新田次郎『孤高の人』より引用
  • 黒い、じっと見詰めるひとみがすぐそばにあって、くちびるを少しばかり開いていた。 福永武彦『廃市・飛ぶ男』より引用
  • 湯の中の五六人の人影の後からその娘の瞳がこっちを見詰めている。 岡本かの子『健康三題』より引用
  • 彼は十年前の自己おのれの暗い影を耐えられない自責の思いで見詰みつめていた。 田中貢太郎『水郷異聞』より引用
  • 彫刻の裸像はひとり円柱の傍で光った床の上の自身の姿を見詰めていた。 横光利一『ナポレオンと田虫』より引用
  • が、上野介は、何をいうのかというようにじっと内匠頭のおもてを見詰めた。 大佛次郎『赤穂浪士(上)』より引用
  • 女はそこで言葉を切り、包帯を巻き取る手を止めて男の横顔を見詰めた。 原田宗典『屑籠一杯の剃刀 自選恐怖小説集』より引用
  • 誰かが、それからの成行きを瞳をこらして見詰めているような気がした。 新田次郎『槍ヶ岳開山』より引用
  • リングの上で見詰め合う状態で全く動かなくなったマスターと志保さん。 言乃葉『出席番号32番 衛宮』より引用
  • 田島は、知らず知らずの中に、強い眼になって、女教師を見詰めていた。 西村京太郎『危険な殺人者』より引用
  • 彼は彼の事務員を、誰だか分からないかのような顔をして見詰めた。 三上於菟吉『株式仲買店々員』より引用
  • 彼女は私の方に首を傾け、私の眼の奥底をのぞき込むようにして見詰めた。 福永武彦『海市』より引用
  • 黒い、じっと見詰めるひとみがすぐ側にあって、くちびるを少しばかり開いていた。 中村真一郎『文章読本』より引用
  • 自分も腰を掛けた儘ほつれ毛と白い襟元とを見詰めて居るばかりである。 長塚節『炭焼のむすめ』より引用
  • そして彼の方はぼんやりと煖炉の中で燃え盛っているほのおを見詰めていた。 福永武彦『海市』より引用
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見詰める の使われ方