見向く

全て 動詞
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  • 馬力ばりきが一台来かゝつたが二人の様子には見向きもせずに行つてしまつた。 永井荷風『買出し』より引用
  • 身体が熟れ切ったところで、夫は仕事に疲れ切って妻を見向きもしない。 森村誠一『夢の原色』より引用
  • そのうち私が他の土地に流れて、横須賀へ見向きもしないようになった。 色川武大『花のさかりは地下道で』より引用
  • この程度のものは、あんまり小さすぎて誰も見向きもしないんだそうだ。 E・E・スミス/川口正吉訳『宇宙のスカイラーク』より引用
  • 余がこの窓から顔を出してゐるのを知つてゐる筈なのに、見向きもしない。 牧野信一『西瓜喰ふ人』より引用
  • 言った俊夫は左の男を見向きもせずに、右の男だけをめった打ちにした。 中場利一『えんちゃん 岸和田純情暴れ恋』より引用
  • エイは注意しようと試みたが、相手はもはやこちらなど見向きもしない。 今野緒雪『スリピッシュ! 03 ひとり歩きの姫君(前編)』より引用
  • が、彼は袖口そでぐちにいる私のことなど一切いっさい見向きもせずに、言ったのだった。 今野緒雪『スリピッシュ! 04 ひとり歩きの姫君(後編)』より引用
  • 男は少女の方を見向きもしないで、お経のようなその歌を無愛想に歌う。 市川陽『放課後のロックンロール・パーティ』より引用
  • しかも通り過ぎる男も女も、まるでそれを見向きもしないことであった。 胡桃沢耕史『旅券のない旅』より引用
  • 箱を一りすると、彼女は兄のほうを見向きもせず、部屋を飛び出した。 マッカラーズ/河野一郎訳『心は孤独な狩人』より引用
  • それからは、社長はひどく冷淡になり、彼の方を見向きもしなくなった。 豊島与志雄『道化役』より引用
  • そんな勝手放題なまねをされるのを葉子は見向きもしないで黙っていた。 有島武郎『或る女』より引用
  • そして日本のいわゆる同志は誰一人その話に見向いてもくれないのだ。 大杉栄『日本脱出記』より引用
  • 女たちは待っていてくれたが、男たちはもう彼女の方を見向きもしなかった。 レアージュ/澁澤龍彦訳『O嬢の物語』より引用
  • 隣にいた二人の女たちは香奈にも男にも僕にも見向きもしなかった。 サタミシュウ『私の奴隷になりなさい』より引用
  • ラスコーリニコフが入ってきても、彼らはほとんど見向きもしなかった。 ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』より引用
  • レインは言葉とは裏腹に、本心では金にも地位にも見向きもしない男だ。 吉野匠『レイン3 シャンドリス、侵攻す』より引用
  • おれが見向きもしなかった約束を、小文は自分ひとりの力で成し遂げた。 馳星周『不夜城完結編 長恨歌』より引用
  • 小屋の女中がお茶でも運んで来たのだろうと、誰も見向きもしない。 三浦綾子『病めるときも』より引用

見向く の使われ方