見合せる

全て 動詞
174 の用例 (0.00 秒)
  • 部屋へ這入はいるとき第一に彼と顔を見合せたのは実に自分だったのである。 夏目漱石『行人』より引用
  • 二人は何という事なく顔を見合せると、改めて高い三階の窓を見上げた。 松本泰『緑衣の女』より引用
  • 虚脱したように顔見合せた二人の耳に、遠くから幼女の声が流れて来た。 山田風太郎『幻燈辻馬車(下)』より引用
  • 二人が顔を見合せて笑っている所へ、夕食の仕度が整い料理が出て来た。 横光利一『旅愁』より引用
  • ふたりはだんだんに一種の不安をおぼえて、たがいに顔を見合せました。 岡本綺堂『青蛙堂鬼談』より引用
  • いずれも顔を見合せているばかりで、進んで返事をする者はなかった。 岡本綺堂『鴛鴦鏡』より引用
  • 長崎から横浜へ来る船に乗ったのだと聞いて、東吾はるいと顔を見合せた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 25 宝船まつり』より引用
  • 十時頃になって、Kは不意に仕切りのふすまを開けて私と顔を見合みあわせました。 夏目漱石『こころ』より引用
  • 私は新さんと顔を見合せ、二人とも唇をゆがめて首を左右に振りあった。 半村良『炎の陰画』より引用
  • このまま死ぬのかも知れないと、私とリツ子は顔を見合せて心細がった。 壇一雄『リツ子 その愛・その死』より引用
  • 私とリツ子は何故とはなしに顔を見合せて爽やかな微笑に移っていった。 壇一雄『リツ子 その愛・その死』より引用
  • 二人の若武士は、そこで顔を見合せて会心の苦笑をしたらしい気配がした。 菊池寛『忠直卿行状記』より引用
  • おせいの三つの橋の話をじっときいていた夫婦が顔を見合せるようにして叫んだ。 平岩弓枝『御宿かわせみ 05 幽霊殺し』より引用
  • その時私たち三人がたがいに見合せた眼といったら、顔といったらありません。 有島武郎『溺れかけた兄妹』より引用
  • それが仔細しさいらしく聞えたので、二人とも眼を見合せて声を出さずに笑った。 井伏鱒二『小説日本芸譚』より引用
  • ただし、ぼくらは部屋へ入ったとたん、お互いに顔をしかめて見合せた。 胡桃沢耕史『女探偵アガサ奔る』より引用
  • 参観人は互に顔を見合せ乍ら、意味の無い微笑ほゝゑみ交換とりかはして居たのである。 島崎藤村『破戒』より引用
  • 丁寧に頭を下げて播磨屋が居間を出て行き、東吾はるいと顔を見合せた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 30 鬼女の花摘み』より引用
  • エラリーが寝室に入っていった時、彼らは互いに顔を見合せて頭を振った。 クイーン/二宮佳景訳『オランダ靴の秘密』より引用
  • 二人は、何かいたずらを企んでいる子供のように、顔を見合せて笑った。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 下巻』より引用
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