見上げるように高い

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  • 見上げるように高い岩壁を背後うしろにして、里宮の社殿がその上に建てられてある。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • どの建物もまるで夢の中のようで、見上げるように高く、ゆがんで見えた。 カー/平井圭一訳『黒死荘殺人事件』より引用
  • つい数日前までは低く見えていた北極星ポーラリスが、いつのまにか、もう見上げるように高くなっていた。 寺田寅彦『旅日記から』より引用
  • がらんとした道路に沿って、見上げるように高い柱が、乱舞する雪の中に何本も重々しくそびえていた。 エディングス『ベルガリアード物語3 竜神の高僧』より引用
  • しかしオルガンは静まりかえって、その見上げるように高い暗闇の中から、ただぼんやりとのぞいているだけだった。 原田義人『審判』より引用
  • ここには見上げるように高い町並があり、驚くような色彩に満ちた、素晴らしい小路がいくつもある。 林田清明『博多にて』より引用
  • 枝から枝を伝うと見えて、見上げるように高い木の、やがてこずえまで、かさかさがさり。 泉鏡花『高野聖』より引用
  • 枝から枝を伝うとみえて、見上げるように高い木の、やがて梢まで、かさかさがさり。 泉鏡花『歌行燈・高野聖』より引用
  • 全長約十五メートル、中央部は低いが、船首と船尾には見上げるように高い甲板があり、一枚の縦帆と船首の三角帆を備えた船だった。 P・J・ファーマー『階層宇宙の創造者』より引用
  • 四十階建てぐらいの見上げるように高い建物はすでに半ばは鉄骨がむき出しになっていて、残った壁の要所要所に大穴をぶちあけ、そこから、ときどき、壁土か何かをザアッと吹き落す。 小田実『何でも見てやろう』より引用
  • 見上げるように高い帽子のてっぺんに虫食いのあるハゲタカをつけ、手には巨大な真紅のハンドバッグをユラユラぶら下げている。 ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 03 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』より引用
  • 後はまた、それからそれへと種々なことを取留めもなく考えながら、呆然ぼんやり縁側に立って、遠くの方を見ると、晩秋あきの空は見上げるように高く、清浄きれいに晴れ渡って、世間が静かで、ひいやりと、自然ひとりでに好い気持がして来る。 近松秋江『別れたる妻に送る手紙』より引用
  • 「あかね」は予定通り午後三時過ぎに姿を現してくれ、事前に無線で頼んでいたので直ぐに接舷してきて、見上げるように高い甲板から曳航用のロープに繋ぐリードロープを舫い銃で射ってきました。 石原慎太郎『遭難者』より引用
  • 三十数年前、カリフォルニヤでサザン・パシフィック鉄道の特急「コースト・デイライト」をいた名機だが、銀色と赤とブルーに塗装し直されて、見上げるように高い煙突から薄く煙を吐いていた。 阿川弘之『南蛮阿房列車』より引用