見上げるたび

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  • とともに、書楼を見上げるたび、強い念が湧くのを覚えるようになった。 冲方丁『光圀伝』より引用
  • それ以来、俺は古道の樹を見上げるたびに、畏敬いけいの念を抱くようになった。 恒川光太郎『夜市』より引用
  • しかも空のあちらとこちらに点在して、見上げるたびにその位置を変えている。 仁木英之『僕僕先生』より引用
  • その姿を見上げるたびに、私は晴れやかな気分になるだろう。 三雲岳斗『旧宮殿にて』より引用
  • このビルを見上げるたびに、と、つぶやきたくなるような満足感がこみ上げてくる。 山崎マキコ『ためらいもイエス』より引用
  • 船の上からこの墓地を見上げるたびに、花をとりに姉のお小夜と山に行った盆の頃を三之助は思い出した。 石牟礼道子『十六夜橋』より引用
  • わたしが後ろを見上げるたびに、右手を上げる。 華恵『本を読むわたし ―My Book Report』より引用
  • だからこそ、ヨルダはこの塔の目も眩むような威容を見上げるたびに、これという形のない幽閉の不安を強く感じるのであった。 宮部みゆき『ICO 霧の城』より引用
  • 深夜、ふと夜空の星を見上げるたびに思い出すのは、ノルウェーの田舎町で出会った天文博士のことです。 原田宗典『旅の短篇集 春夏』より引用
  • サヤは空を見上げるたびに思う。 雨木シュウスケ『レジェンド・オブ・レギオス 第03巻 レギオス顕現』より引用
  • そして、彼のひどく真面目な、若々しい、滑らかな、あの何かに心を奪われたような顔を見上げるたびに、私は、あの神秘な、何とも説明できない、形なき幽玄な夢を追って苦闘する、彼の傷ついたたましいにとって、私の援助などは、何の役にも立たず、むしろ邪魔のような気がして不安になった。 コンラッド/蕗沢忠枝訳『ロード・ジム(上)』より引用
  • わたしが知っている神さまというのは両親や坊様や年寄りの教えてくれたものですが、もしもまだ存じあげていないとしたら、たぶん、果てしなく大きい天界を見上げるたびに、神さまの足跡を辿って、存じあげようとするでしょうね。 セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(下)』より引用