見す見す

全て 副詞
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  • 一行は見す見すこの恐るべき殺人犯人を見遁みのがすより外に仕方がなかった。 佐野昌一『科学時潮』より引用
  • 見す見す宝を前にして指をくわえて引込ひっこむよりほかしかたがないのであろうか。 海野十三『流線間諜』より引用
  • おれもそう思うから、見す見す高い物をこうして買い込んで来たのだ。 岡本綺堂『青蛙神』より引用
  • かねを持たない者には見す見す不幸が来るのであろうか。 石川達三『青春の蹉跌』より引用
  • 誰が一体、見す見す損をすべく、「悪い」学校を選ぶ者があるだろうか。 戸坂潤『社会時評』より引用
  • と、見す見す落馬していたものを馬蹄の下にして、先へ奔迅ほんじんしてしまった。 吉川英治『三国志』より引用
  • わしだって、見す見す百両もの金を、ふんだくられるところだったのだもの。 池波正太郎『剣客商売 04 天魔』より引用
  • あんな美人びじん見逃みのがすくらゐなら、をとこ廃業はいげふなさつたがよからう。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 59 20080623』より引用
  • 三度まで声をかけても答えない以上、それが見す見す向田大尉殿であっても打っちゃっては置かれません。 岡本綺堂『火薬庫』より引用
  • それだのに此の女は、見す見す百二三十円の金を眼の前にしながら、振り向こうともしないのである。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • それは生命が見す見す自分から離れて行くのを見守るほどみじめでまっ暗だった。 有島武郎『或る女』より引用
  • 私たちが島を去ったのち、見す見すあの者に、支配されるのを口惜しゅう思ったからじゃ。 小栗虫太郎『紅毛傾城』より引用
  • 知っていながら見す見す野村の妹を相川にやるのはあまり意気地いくじがなさ過ぎるような気もするのだ。 武者小路実篤『愛慾・その妹』より引用
  • 自分の不用意のために、見す見すかの男と女とを暗いところへ追いやってしまったのである。 岡本綺堂『探偵夜話』より引用
  • 勤勉の大尉殿がこの際に、見す見す釣れそうもない所で悠々と糸を垂れている筈がない。 岡本綺堂『探偵夜話』より引用
  • 一旦自分の眼にとまった以上、見す見す人殺しを見逃がすことは出来ないと云い張った。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 彼等をシベリアへよこした者は、彼等がこういう風に雪の上で死ぬことを知りつつ見す見すよこしたのだ。 黒島伝治『橇』より引用
  • 見す見す死地に赴くような作戦を家康が仕掛けるとは、どう考えても考えられなかった。 茶屋二郎『遠く永い夢(下)-関ヶ原 戦勢逆転の真実-』より引用
  • 見す見すあの黄金郷を捨てて、奥方様はどこへおいでになるおつもりでございます? 小栗虫太郎『紅毛傾城』より引用
  • 自分の好きな人が、見す見す命を取られに行くのを、平気でゐる女が、どうして女と云へるものか。 岸田国士『動員挿話[第一稿]』より引用
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