要心深い

全て 形容詞
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  • 彼は矢の箱に要心深くフタをしてから、一同を順に改めた。 坂口安吾『明治開化 安吾捕物』より引用
  • 蔵前が近くなってからは、要心深く暗がりを縫うようにして坂本屋へ近づいた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 06 狐の嫁入り』より引用
  • 島村はすぐにうなずいたが、有本は要心深く黙って見ていた。 松本清張『空の城』より引用
  • ただこの世界でその中のどれが行なわれているかを断言する事は、自分のように「要心深く歩を進める人間」のすべき事ではないと言っている。 寺田寅彦『ルクレチウスと科学』より引用
  • ボンは首を垂れて下を見つめ、前脚を要心深く運んでいる。 松本清張『赤い氷河期』より引用
  • 要心深く一同の顔を見廻しているだけであった。 坂口安吾『明治開化 安吾捕物』より引用
  • 仁吉は要心深い男で、他にも馴染の女がいたが、決して抱き合う時も肌をみせなかったという。 平岩弓枝『御宿かわせみ 03 水郷から来た女』より引用
  • 側面についた通路の石階段を懐中電灯で照らし、要心深く上った。 松本清張『赤い氷河期』より引用
  • というのは、あれほど要心深い彼が、それもいったんは蒲団に入ったところをわざわざ起きてまで、夜の九時ごろに中に招じているからである。 松本清張『火神被殺』より引用
  • 三時を十分ほど過ぎているが、近くまで来て、一度電話をよこすところが、霞らしい要心深さである。 渡辺淳一『ひとひらの雪(上)』より引用
  • 要心深い筈の住職も女には弱くてうっかり自慢かたがた、金のありかを教えてしまった。 平岩弓枝『御宿かわせみ 29 初春弁才船』より引用
  • これも、要心深く左右に目をくばってから、岸辺につけている小舟に身を躍らせた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 07 酸漿(ほおずき)は殺しの口笛』より引用
  • あれほど要心深く勝子と逢っているのだから、この女に分りようはないという自負心も残っている。 松本清張『事故 別冊黒い画集1』より引用
  • 要心深いのに越したことはない。 大藪春彦『黒豹の鎮魂歌 第二部』より引用
  • そして宮本社長はいつも自ら内側より本締り錠に鍵をかけ、さらに夜錠ナイトラッチをかけるという要心深さだったそうです。 筒井康隆『富豪刑事』より引用
  • よもや、これ以上なにかがあるとは思えないが、と、そこは例によって要心深い源三郎のことで、わざわざ、建石家の事情を調べて来てくれたものであった。 平岩弓枝『御宿かわせみ 17 雨月』より引用
  • あの女も本来は心の優しい平凡な女房だったのだろうにと思い、そのことは口に出さず、東吾は熱い甘酒を要心深くすすりはじめた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 17 雨月』より引用
  • 彼等は老いたる狐の如くに要心深い若者だつた。 坂口安吾『道鏡』より引用
  • ここでも彼は、山西が万事を知っていて、皮肉にそう切り出してきたのかと要心深く疑ってみたが、山西の顔色を見るとそうとも思われない。 松本清張『事故 別冊黒い画集1』より引用
  • 二人は要心深く行動した。 松本清張『馬を売る女』より引用