襟をふかぶかと立て

17 の例文 (0.00 秒)
  • その上に外套の襟をふかぶかと立てているので、顔はほとんどというより、全然わからなかった。 ...
  • 向こうの隅にいるほうは洋服を着た男でしたが、帽子をまぶかにかぶり外套がいとうえりをふかぶかと立てて、その襟の中に半分以上も顔を埋めているのでどういう人物なのかよくわかりません。 ...
  • ふたりともレーン・コートの襟をふかぶかと立てて、うつむきがちに廊下をいそぐ。 ...
  • この暑いのにクリーム色の合いオーヴァーを着て、広いえりをふかぶかと立てていた。 ...
  • オーバーのえりをふかぶかと立てているうえに、これまた黒いつやのあるマフラーであごから鼻までかくしていた。 ...
  • 「ふむ」 それに対して答えたのは、外套がいとうえりをふかぶかと立てた青年、まぶかにかぶった帽子の下からくっきりと高い鼻が見える。 ...
  • 乗っているのは、だぶだぶのレーン・コートの襟をふかぶかと立て、防水帽をまぶかにかぶり、しかも大きな煤色すすいろ眼鏡をかけた、どこか人眼をしのぶというふうな青年ですが、この嵐のなかでのこと、誰ひとり怪しむ者はありません。 ...
  • その男は茶色のソフトに、鼈甲べっこうぶちの眼鏡をかけ、感冒よけの大きなマスク、それに外套の襟をふかぶかと立てているので、ほとんど顔はわからなかった。 ...
  • おまけにその男、西洋の神父さまのかぶるような山のひくい、灰色のつばひろ帽子をまぶかにかぶっていて、灰色の外套がいとうえりをふかぶかと立て、これまた灰色のマフラで、鼻のうえまでかくしている。 ...
  • 二、三度低声こごえに呼んでいるが、やがてソロソロと戸をひらいてはいってくるようす、俊助が縁側の障子のすきから、そっとのぞいてみると、防水外套の襟をふかぶかと立て、おなじく防水帽をまぶかにかぶったひとりの男が、どろぼうのようにおずおずと四畳半の電燈のしたに顔をだした。 ...
  • 西洋の神父さまのかぶるような、山のひくい、灰色のつばびろ帽をまぶかにかぶって、灰色の外套の襟をふかぶかと立て、これまた灰色のマフラで、鼻のうえまでかくしている。 ...
  • くちゃくちゃに形のくずれたお釜帽をまぶかにかぶり、黒眼鏡にマフラ、外套の襟をふかぶかと立てたところを見ると、これまたひとめをしのぶ姿である。 ...
  • 西洋の神父さまのかぶるような山のひくい、灰色のつばびろ帽をまぶかにかぶって、気味のわるい二重眼鏡、灰色の外套の襟をふかぶかと立て、これまた灰色のマフラで、鼻のうえまでかくしている。 ...
  • それからふつうの眼鏡のうえに黒眼鏡をかけ、外套の襟をふかぶかと立てているが、文代がもがくはずみにマフラがはずれて、左のこめかみから頬へかけての、みみずののたくったような傷跡があらわれた。 ...
  • いつか上野の山へあらわれたときとおなじように、くちゃくちゃに形のくずれたお釜帽をまぶかにかぶり、黒眼鏡にマフラ、外套の襟をふかぶかと立てている。
  • そのひとは黒っぽい、粗末な外套の襟をふかぶかと立て、同じく黒っぽい、粗末な中折れのひさしを、眉ふかくおろしていた、そして、片手に大きなトランク、片手に中型のスーツケースをさげて、軽く跛をひいていたが、そのスーツケースが、強く幾代の眼をひいたのである。 ...