補う
全て
動詞
2,725 の用例
(0.01 秒)
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これも食物の獲得にいわゆる「頭の良さ」の寄与する程度が低いことによっていると思われる。
植物の体組成は動物のそれとは大幅に異なるためそれを補う必要がある。
たとえば陸上緑色植物は通常NaClは極めて含有量が少なくK含量が多いため、NaClを大量に必要とする地上性草食ほ乳類はこれを別途摂取する必要がある。
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死徒と呼ばれる吸血鬼は、その大半が吸血鬼に血を吸われて吸血鬼となったものです。
彼らは自らの劣化していく肉体を補うために、人間の血を必要とします。
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奈須きのこ『月姫 アルクェイド・ブリュンスタッド』より引用
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北宮を陥れる陰謀に壇を加担させていたのかもしれない。
あるいは、脅迫され要求されていた金の不足をそれで補ったかもしれん。
師弟の盗作事件というネタをチラつかせて、映画ライターでもある壇の好奇心を刺激したんだろう。
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霞流一『フォックスの死劇』より引用
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自己心理学では自我心理学や対象関係論とは異なり、精神分析で昔から使われてきた自我やイドや超自我という心的構造論、それにリビドーや攻撃性と言った欲動理論は補足的に使われるだけである。
代わりにいくつかの自己に関する理論が以前の精神分析理論を補っている。
その代表的なものとしては以下のようなものがある。
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収入の不足分を補うため、住民の多くは自身の食物を自分で作っている。
例として山羊のチーズ、鳩の肉、自家栽培のトマトなどが挙げられる。
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この不足を補うために、多数の従軍看護婦や女性職員が働いとりました。
一般軍属の家族も女子軍属として隊に勤めとりました。
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森村誠一『新・人間の証明(下)』より引用
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これはむしろ昼寝というよりは、山小屋の人間が朝早く夜遅い勤務のために発明した〝分割睡眠法〟であった。
だがその日の大倉は睡眠不足を補わなければならない別の理由があった。
チングルマが微かに頬に揺れている。
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森村誠一『虚無の道標』より引用
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彼が私に約束したことを忘れても思い出させることもしなかった。
生活の金が足りなくなれば私は外の仕事をして補うことにしていた。
私には私の給料がクラスの月謝の総額より多そうな気がしていた。
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きだ・みのる『道徳を否む者』より引用
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やがて右側面からの日照による明暗境界線が立体感を与えはじめた。
半球形のリフレクターが残り半分を補って球になろうとしているようだ。
開口部はついに小さな点になり、カメレオンの眼のようになった。
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野尻抱介『太陽の簒奪者』より引用
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正反対だから、関係がないというわけではない。
むしろ、正反対の意味とは両者がいつもあい補っているものなのである。
それは、誰もが、男といえば女、長といえば短、上といえば下といった具合にことばの意味的対照を直観的に答えることができるのに通じている。
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藤村由加『人麻呂の暗号』より引用
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夏美の、今度のイベントが企画されたのは、そのせいもあった。
成功すれば、損害を補って余りある収入をもたらしてくれるはずである。
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赤川次郎『殺人はそよ風のように』より引用
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僕は自分の経験と研究に基づいて、これに足りないところを補おうと思う。
それは、残酷とは悪徳とは縁遠いものであって、自然が僕らの内部に刻みつけた最初の感情である、ということだ。
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サド/澁澤龍彦訳『閨房哲学』より引用
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ステイルは、恐い。
人間の生命活動を全て補う事ができる学園都市の科学力に、ではない。
補う事ができるからと言って、何のためらいもなく肉体を捨て機械に命を預けてしまう、この『人間』の在り方に。
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鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第02巻』より引用
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水陸両用の機体の地上での運動性は、決して優れているとはいえない。
しかし、それを補うに充分な装甲の厚さを、これらの機体は有していた。
海底の水圧に耐える装甲は、ザクとは比べものにならない頑丈さがある。
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皆川ゆか『機動戦士ガンダム外伝 戦慄のブルー』より引用
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彼女は、私の体から外れたものを、見えない手で持ち去ったのです。
そのかわり、欠損した部分を補うように、新たな体を私に与えたのです。
父親が私の部屋の襖を開けました。
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乙一『天帝妖狐』より引用
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読者が、もし「大和」に関心を持たれるなら、限界のある文体のままに受け入れ、読者自身の言語体験によってそれを補っていただくほかはない。
どのような言語体験によって補われるかに、私は重大な関心を持っている。
さて、「大和」は昭和二十七年にオリジナルな形で発刊されて以来、四分の一世紀ほどの間に、新装本、文庫版、関連した作品との合冊本や豪華限定版など、単行本として出版を重ねたほか、十種類近くの文学全集に収録され、幸いに長い生命を保つことが出来た。
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吉田満『戦中派の死生観』より引用
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他に市立中以来の都立校として上野高校・文京高校がある。
関東大震災による学校不足を補うため、当時の東京市により設立された。
大正デモクラシーの気風を引き継ぎ、開校当時から珍しく制服がブレザーであった。
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演劇は、それゆえ、われわれの公私を通じての日常の生き方をはなれては存在しない。
生活に不足したものを、「お芝居」で補うという考え方もないではない。
しかし、一方では、われわれの生活の中に、「芝居」があるという原則をも認めないわけにはいかないのである。
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岸田国士『演劇への入口』より引用
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はテキストの構造や見た目に関する情報は持たない。
そのような情報はマークアップ言語などを使用する事で補うことが出来る。
ASCIIの構成は次のようになっている。
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この楽章に展開部は存在せず、直ちにコラール主題の後半部分が現れ、やがて第一主題第二句がほぼ原型通り再現される。
フガートの再現は非常に展開的で、展開部が存在しないのを補っている。
その上にコラール主題前半が現れ、第二主題の型どおりの再現が続く、そのままコーダに入り、コラール主題が力強く壮大に奏されて全曲を締めくくる。
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