衰えてゆき

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  • この妖精は人間の生命を食べて生きているので、その人間は次第に衰えてゆく。 イエイツ編/井村君江(編訳)『ケルト妖精物語』より引用
  • 何かはっきりしないが、眼に見えて衰えてゆくものがあった。 原民喜『美しき死の岸に』より引用
  • 誰かを看病するのも、人間がこんなに急速に衰えてゆくのを見るのも初めてだった。 小川洋子『妊娠カレンダー』より引用
  • つまり三年の間に、ヴィントガッセンと共に衰えてゆくものが私の内にはある。 五味康祐『五味康祐オーディオ遍歴』より引用
  • が、時節じせつがきた時分じぶんに、だんだんはなわりにちかづいておとろえてゆきました。 小川未明『花と人の話』より引用
  • 男の影がいよいよ痩せて衰えてゆくのは明らかになった。 岡本綺堂『箕輪心中』より引用
  • いつしか、衰えてゆくのが料理なのか、自分の心なのか、区別がつかなくなった。 小川洋子『やさしい訴え』より引用
  • 彼等は三十歳頃までは普通の人間と同じことなのですが、それからあとは次第に元気が衰えてゆく一方で、そうして八十歳になります。 原民喜『ガリバー旅行記』より引用
  • 京都では公武合体派のクーデタが成功し、各地で尊攘派が衰えてゆく。 高田宏『言葉の海へ』より引用
  • 熱もなくただ瘠せ衰えてゆきまして、絶えずうつらうつらとしているのです。 小栗虫太郎『潜航艇「鷹の城」』より引用
  • それはしだいに貧困に包まれて衰えてゆく悲惨な一群であった。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • 彼らはしだいに貧困につつまれて衰えてゆく、悲惨なひとむれの人たちだった。 ユゴー/斎藤正直訳『レ・ミゼラブル(上)』より引用
  • どの道、この仕儀で、浅木家の権勢も衰えてゆくのは目に見えている。 宮部みゆき『孤宿の人 (下)』より引用
  • 埃深ほこりぶか唐物屋とうぶつやや古着屋の店なども、年々衰えてゆく町の哀れさを思わせている。 徳田秋声『新世帯』より引用
  • そういうときには彼の目は大きくなっていた、そして、彼の衰えてゆく顔は見えなくなって、彼の大きな目のかがやきだけが見えるのだった。 ヘッセ/佐藤晃一訳『郷愁』より引用
  • しかし12世紀以降、エジプトのファーティマ朝の崩壊とともに学問は衰えてゆく。
  • 彼は後手に組んだ両の拳で眼鏡を握り、急速に衰えてゆく光を追いながら沈思しはじめた。 中村正『元首の謀叛』より引用
  • しかし見る見る気力が衰えてゆくのがはっきりと判った。 海野十三『不思議なる空間断層』より引用
  • 彼は目に見えて衰えてゆく。 レマルク/蕗沢忠枝訳『西部戦線異状なし』より引用
  • 僕が飢えて、じりじり痩せ衰えてゆくとしても、僕にはまだ夢のようなことを考えることができそうだ。 原民喜『夢と人生』より引用