行手を遮る

27 の用例 (0.00 秒)
  • まるで森全体が、彼の行手をさえぎるべく、生きて動いているようであった。 芥川竜之介『素戔嗚尊』より引用
  • 崖は二人の頭のずっと上の方から水際まで来て、行手を遮っていた。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 下巻』より引用
  • 四階建て二棟の黒い無人のビルが、影のように行手を遮っている。 津村秀介『湖畔の殺人』より引用
  • あけびのつるが足にからんだり、低く垂れたくりの枝に行手をさえぎられたりした。 福永武彦『草の花』より引用
  • 二人の行手をさえぎるように、ヌッと立っていたのは、あの宍戸という男だった。 赤川次郎『キャンパスは深夜営業』より引用
  • どんなに高く伸びた草も、彼の行手を遮ることはできない。 ルナール・ジュール『博物誌』より引用
  • 行手をさえぎった渡世人たちの髷や肩にも、頼りなさそうな淡雪がかかっていた。 笹沢左保『雪に花散る奥州路』より引用
  • あとを追おうとブラァンは体をひねったが、ジェーンが行手をさえぎっていた。 クーパー『(闇の戦い4)樹上の銀(完)』より引用
  • 恐ろしいほどの熊笹くまざさの群れが行手を遮り、猿はともかく人間では進めそうにない。 黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 1 大和の巻』より引用
  • 黒装束が続々と闇の中から現れて、およそ三十人ほどで団が横並びに行手を遮っていた。 佐藤賢一『王妃の離婚』より引用
  • そしてそこには、重い鉄の扉が行手をさえぎっていた。 海野十三『地中魔』より引用
  • ただ、眼の前に行手を遮るものが浮かびあがるたびに、方向を変えているに過ぎない。 竹本健治『匣の中の失楽』より引用
  • やがて小さな岩塊を右に廻って上に出て見ると、赤黒い大きな胸壁が行手をさえぎっているのに面した。 小川登喜男『一ノ倉沢正面の登攀』より引用
  • その回復の曙光が、木下の方へぬけ出んとする彼女の行手を遮った。 豊島与志雄『二つの途』より引用
  • 私が歩き出すと、今度は行手を遮り、あとに尾行して来て、吠え止まなかった。 上林暁/坪内祐三編『禁酒宣言 ―上林暁・酒場小説集』より引用
  • 踏切前の四つ辻に右側からパトカーが出てきて、市谷の行手を遮った。 筒井康隆『大いなる助走』より引用
  • 湖には乳白色のもやが布を拡げたように行手を遮っていた。 黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 1 大和の巻』より引用
  • 更にその先に身の丈を没する水濠みずぼりと、丈余の木柵もくさくが行手を遮っている。 池宮彰一郎『最後の忠臣蔵』より引用
  • 近よってみると、それはわれわれの行手を遮っている、水銀の大河とわかりました。 佐藤正彰訳『千一夜物語 08』より引用
  • また木下の姿が、啓介の回復を通じて未来へぬけ出んとする彼女の行手を遮った。 豊島与志雄『二つの途』より引用
  • 次へ »

行手を遮る の使われ方