蝉蛻
全て
名詞
2 の例文
(0.00 秒)
-
鹿鳴館の夜会と演劇改良論とが新聞紙上に花を咲かせているのも、この時代の特色の一つで、その結果は知らず、ともかくも賑かいものであった。これも群衆心理というのかも知れないが、少年から大人に蝉蛻し切らないわたしの幼い頭脳が、これらの改良論のために著るしい刺戟をうけたのは言うまでもなかった。父の腰巾着で大劇場を覗いたり、腰弁当で鳥熊の芝居に入り込む以外に、自分も一つ芝居を書いてみようという野心は、この時分から初めて芽を噴いたのであった。
...
-
また、セミの抜け殻を蛻と呼ぶこともあるが、この言葉はヘビなど脱皮をする動物全般の抜け殻を指しセミに限らないほか、現在は専ら『蛻の殻』という慣用句として用いることが殆どである。thumb|山東料理のスジアカクマゼミの素揚げ2種 セミの抜け殻は、中国では古くから蝉蛻という生薬として使われており、止痒、解熱作用などがあるとされる。ちなみに日本で使われる蝉退配合の漢方方剤に消風散があり、保険適用処方でも服用できる。
...
アマゾンで検索:蝉蛻