藉口
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名詞
22 の例文
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彼は、なぜ研究に藉口して単独行動を取らねばならなかったか?彼が取り繕おうとする失態とは何なのか?
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それが爲め幕府の末年には朝鮮で日本へ使に行くを肯ずる者がなくなりました。日本へ行けばいぢめられるといふので、大抵は親の喪に藉口して逃げて居ります。他に逃れる言譯がないから親の喪を云つて逃げたのであります。
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疑いはまたたく間に確信に育った。おそらく秘書という職分に藉口して家人を欺き、好き勝手な真似をしているにちがいない。その好き勝手を楽しんでいた間に、彼女の雇主は殺されたのだ。
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木村は、宮川教授の言葉をじゅうぶん考慮したうえで起訴に踏みきった。彼は、大原の異常性格を認めながらも、それに藉口した計画的な犯行を感じ取っていたのである。
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が、その一面プロレタリア文化団体は、小林多喜二の死によってうけた震撼と恐慌によって崩壊を早めつつあった。文学団体が機関誌さえも順調に刊行できず、団体解散の理由を、直接治安維持法の暴力によるものと明言し得ないで、指導者と指導理論の批判に藉口するために汲々としている雰囲気の中で、小林多喜二全集刊行がどうして実現しよう。客観的にも主観的にも全集刊行は不可能であった。
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いわゆる暴力団は、かりに「皇室中心主義または愛国運動等の美名に藉口」するものでも、決して他人の言論の自由や行動を抑圧束縛することには興味を有たぬ。そういうことに興味を有つのはいわゆる「暴力団」以上のものであって、しかも皇室中心主義または愛国運動等の美名に「藉口する」もののことだ。つまりこれは口々に皇室中心主義や愛国主義をとなえて、好い気な真似をしてあるく例のあの連中自身を指しているに他ならない。
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今度のことも、山川前総長の辞表の表面上の文字に藉口して免官を強弁しようとしても、事件の真相を曲げることはできない。自分たちは事の顛末を聞いて、その曲折をはっきりさせなければならない。
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自衛隊の特殊性に藉口して証拠となるようなデータの提供は、できるだけ抑えるようにしていた自衛隊も、硬化する世論の前に、しぶしぶながら、捜査に協力せざるを得なくなった。飛行計画だけでなく、レーダーポジションの記録および、保存しているすべての記録を求められたのである。
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然しここに一応それを明瞭にしておく。藤次郎は、正当防衛に藉口して要之助を殺そうとするのだ。要之助がこれ迄、夢遊病の発作に襲われた事は多くの人々が知っている所である。
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かつて、たんなる一与力にすぎない服部水翁が、執権である田沼が赤坂氷川明神の社地に廓をつくり、「御上納所」という番所を設けて玉代から税をとりたてたのに、「天下の君、売女の運上をとりたまうか」と諷諫して切腹を命じられたくらいは、この時代の茶飯事である。もっとも、さすがに水翁自裁の原因は他に藉口してあったから、その因果関係を知っている者は、田沼側をのぞけば、いまとなっては水翁にふしぎに愛された梟無左衛門くらいなものであろう。その田沼すら、服部水翁という名など、もう忘れているにちがいない。
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これも亦自己本位からです。支那では親子の間のことに藉口すれば大抵の願は許して貰へるのですから、仕官して厭な役を仰付けられ、私は厭だと云へないときには、私は甚だ行きたいのですが、郷里からの通知に依りますと、親が死んだと云ふことでありますからと云ふと、それぢや仕方ないと願の通りになります。遠い故郷の實状などは仲々分らぬのですから、屡〻さう云ふことを行ふ者があります。
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一方で、違反の程度に比べて処分は重く、就業規則違反に藉口して国労内少数派を嫌悪したことが真の意図であると認定し、不当労働行為は成立するとしてJR東日本の異議申し立てを退けた。ただし、組合員の死去を理由に、再雇用についてはもはや訴えの利益がなくなったとして救済命令を取り消した。
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人によってはこれを見て、暴力団狩りの根本方針を示したものだと考える人もあるかも知れないが、しかし多分そうではあるまい。いわゆる暴力団は、かりに「皇室中心主義または愛国運動等の美名に藉口」するものでも、決して他人の言論の自由や行動を抑圧束縛することには興味を有たぬ。そういうことに興味を有つのはいわゆる「暴力団」以上のものであって、しかも皇室中心主義または愛国運動等の美名に「藉口する」もののことだ。
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世界で一番に美しい庭先きに一同は思い思いに歩を運んだ。女王は騎士の言葉をよい藉口にして、馥郁と馨る花爛漫のオレンジの繁みに、モンソロオを誘った。
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手燭はまだ燃えていた。代首を利用し、その中へ、先祖より伝わる、幾万両とも知れない大判を隠し入れ、首を洗うに藉口て、毎年一度ずつ大判を洗い、錆を落とすところから、鋳立てのように新しい甲州大判!それが、手燭の光に燦然と輝いていた。
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併し机や米に對しては、誰しも精の一語を下して其の製作を評されたり、其の物を評されたりするやうなものを可とするが、學問に於ては時に異議あることを免れない。と云ふものは古からの大人や偉才が、時に精と云ふことには反するやうな學問の仕方を爲したかの如く見ゆることが有るので、後の疎懶の徒が、やゝもすれば之に藉口して、豪傑ぶつたことを敢て放言して憚らぬところより、おのづからにして精を尚ばぬ一流を生じて居るからである。併しながら其主張は、誤解から來て居るものが多い。
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いずれ準国宝級のものだ。こういう風変りな仕事をおっ始めたわけは、近頃の坊主どもの中には悪ごすい奴がだんだん殖えて来やがって、生活難だの復興難だのに藉口して、仏像を売払う輩が多くなった。まさか本尊さまを売飛ばすわけには行かないが、それと並べてある割合立派な仏像を、いい値で売払いやがるんだ。
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