薄汚い

全て 形容詞
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  • なんとなく薄汚い旅姿の若い女がいれば、それが日本人の女なのである。 森瑤子『別れ上手』より引用
  • なんの罪もない人を殺してでも、あの人の薄汚い名誉を守りたいのか!? 新堂冬樹『忘れ雪』より引用
  • 彼女は私の手を力をこめて握りしめ、薄汚うすぎたない玄関のなかへ駆けこんだ。 ミラー/大久保康雄訳『南回帰線(下)』より引用
  • その彼女がいなくなれば、コスモスは薄汚い狭いただのバーに過ぎない。 豊島与志雄『女客一週間』より引用
  • しかし私は美しい恋も薄汚ない恋もしてみようという気には到底なれない。 織田作之助『髪』より引用
  • 朝鮮料理と朝鮮の酒とを味わうには、この薄汚い酒幕が、いちばん良い。 梶山季之『族譜・李朝残影』より引用
  • 青年は、薄汚うすぎたない死体が散乱する戦場へ降りた姉に、怒りをぶつけていた。 ろくごまるに『封仙娘娘追宝録01 天を騒がす落とし物』より引用
  • ゴルフの練習場にいた薄汚い連中は、罵声ばせい嬌声きょうせいをあげて降りていった。 大藪春彦『蘇える金狼 野望篇』より引用
  • 世間の老婆の薄汚なさになるのならば死んだ方がましなのである。 林芙美子『晩菊』より引用
  • 彼等は竈に封印した後、薄汚い馬車に乗って火葬場の門を出ようとした。 芥川竜之介『玄鶴山房』より引用
  • 運転台には現場監督のピータースと、薄汚い格好の助手が乗っていた。 ドイル/永井淳訳『毒ガス帯』より引用
  • 要するに或る晩、僕はひどく参った気持で、薄汚うすぎたない盛り場を歩いていた。 福永武彦『廃市・飛ぶ男』より引用
  • もはや見られるものは、薄汚ない大衆・・びる候補者・・・ばかりとなるのです。 スタンダール『赤と黒』より引用
  • おれの両親が薄汚いこそ泥どもに射殺されたときと同じ、この焦燥感は? 菊地秀行『トレジャー・ハンター03 エイリアン魔獣境 II』より引用
  • 窓の下に濁った掘割の水のよどんでいるこの薄汚うすぎたない部屋のせいなのだ。 福永武彦『忘却の河』より引用
  • 東京に戻ってきてから、瑞穂は二度とあの薄汚い練習室に足を運ばなかった。 篠田節子『カノン』より引用
  • 妙に目的意識を持つから薄汚なくなるのだし、弁解を用意するからいけない。 野坂昭如『てろてろ』より引用
  • 薄汚ない侘しい舞台であるからこそ、匂いたったのでございましょう。 皆川博子『旅芝居殺人事件』より引用
  • 橋のたもとに、ずり落ちたような感じに薄汚うすぎたない大衆喫茶店きっさてん飯屋めしやがある。 織田作之助『馬地獄』より引用
  • こんな薄汚い場所に魔術師がいて、しかも私はその人を頼ろうとしているのだ。 田口ランディ『オクターヴ』より引用
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