薄寒い

全て 形容詞
44 の用例 (0.01 秒)
  • 単衣の肩が薄寒いように感じつつそれを眺め、伸子は暗い格子をあけた。 宮本百合子『伸子』より引用
  • 本人でさえ何気なくガラスに映った自分の姿に、薄寒さを感じるのだ。 篠田節子『美神解体』より引用
  • 河風かわかぜ湿しめッぽさが次第に強く感じられて来て浴衣ゆかたの肌がいやに薄寒くなった。 永井荷風『すみだ川』より引用
  • 波を蹴立てて、風の薄寒い港内を一まわりすると、ランチが岸へ着いた。 北原白秋『フレップ・トリップ』より引用
  • 私は、背筋に、薄寒いものを感じながら、反射的に、舗道に眼を転じた。 西村京太郎『夜が待っている』より引用
  • 八五郎は素袷すあわせの薄寒そうな懐ろなどを叩いて見せるのでした。 野村胡堂『銭形平次捕物控 03』より引用
  • その男が、吉田のやっている探偵事務所へ調査依頼に来たのは、十月末の薄寒い日だった。 西村京太郎『雨の中に死ぬ』より引用
  • 火格子の上で火が爆ぜているにもかかわらず、部屋は薄寒かった。 ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 06a ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)』より引用
  • ソ連地区のことを考えると薄寒うそさむい気がした。 イネス/池央耿訳『ベルリン空輸回廊』より引用
  • 私は、それをきくと不意に薄寒いシラジラしさに襲われた。 安岡章太郎『良友・悪友』より引用
  • 熊楠は薄寒い中で小用をたしながら、ちょうど顔あたりに開いている小窓から外を眺めた。 千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』より引用
  • その数学的な才能にあきれるよりも、安藤は、心の中を読まれたかのような薄寒さを覚えた。 鈴木光司『らせん』より引用
  • 哀れでもあり、薄寒くもあり、同時に何か諦念を越えた幸福感も漂う光景だった。 篠田節子『ハルモニア』より引用
  • さすがに十一月となると夕暮れを催した空は見る見る薄寒くなって風さえ吹き出している。 有島武郎『或る女』より引用
  • さすがに十一月となると夕暮れを催した空は見る見る薄寒くなって風さえ吹きだしている。 有島武郎『或る女』より引用
  • 三人の吐く息が、白々と見えるような、薄寒い冬の日です。 野村胡堂『銭形平次捕物控 14』より引用
  • この薄寒うすざむい気候にもかかわらず、額にはあせまでかべている。 喬林知『今日からマ王 第16巻 箱はマのつく水の底!』より引用
  • 鏡子は我子の言葉から、春のすゑの薄寒い日の夕暮に日本の北の港を露西亜船ろしやぶねに乗つて離れた影の寂しい女をまぼろしに見て居た。 与謝野晶子『帰つてから』より引用
  • 扉の閉まる音が背中を妙に薄寒くした。 菊地秀行『トレジャー・ハンター06 エイリアン魔界航路』より引用
  • このワシントンの桜と兄弟の桜が興津拠点に植栽されており、薄寒桜と呼ばれて親しまれている。
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