薄ら寒い

全て 形容詞
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  • 薄ら寒くなるような声ではけが言葉を結ぶのがぼんやりと聞こえていた。 有沢まみず『いぬかみっ!02』より引用
  • 秋の末のような薄ら寒い気候が農作に肝腎な夏の盛りのすべてを占めた。 田山花袋『トコヨゴヨミ』より引用
  • なにかしら薄ら寒い影ばかりが空にも地面にも感じられて来た。 北原白秋『蜜柑山散策』より引用
  • 空は薄ら寒く曇ってはいたが、今日は海の上に雪は降っていなかった。 壇一雄『リツ子 その愛・その死』より引用
  • 薄ら寒い頭に、いつものように泣きそうな作り笑いを張りつかせている。 霞流一『ロング・ドッグ・バイ』より引用
  • わかったからといって、背中のあたりが薄ら寒いことに変わりはなかったけれど。 村山由佳『星々の舟』より引用
  • たとえ病室の中が花で溢れていても、ここは薄ら寒い感じがするではないか。 畠中恵『とっても不幸な幸運』より引用
  • さいわいに雨はんだが、動かないでいた所為せいであろう薄ら寒くなって来た。 木暮理太郎『黒部川を遡る 』より引用
  • だがそこに窓のあることの意味をよく考えると、俺は首筋が薄ら寒い感じがした。 宮部みゆき『模倣犯 下』より引用
  • あいにく朝から曇りで、あと一か月もすれば夏だというのに薄ら寒かった。 角田光代『あしたはうんと遠くへいこう』より引用
  • そんなことを二三度繰返してるうちに、私は変に身内が薄ら寒くなってきた。 豊島与志雄『都会の幽気』より引用
  • 髪の毛も五分刈位に伸び乱れて、薄ら寒い髯が生えてることが多かった。 豊島与志雄『或る女の手記』より引用
  • 或薄ら寒い秋の日の暮、彼は一本の唐黍からきびたちまちこの画家を思ひ出した。 芥川竜之介『或阿呆の一生』より引用
  • まず薄ら寒い、息もつまるような霧に始まって、今は冷たい雨に濡れている。 コンラッド/井内雄四郎訳『密偵』より引用
  • 宗介はうすら寒いものを感じながら、二人が入っていったというドームを見つめた。 賀東招二『フルメタル・パニック!10 せまるニック・オブ・タイム』より引用
  • しかし、どこか薄ら寒いものを感じないわけにはいかなかった。 花村萬月『ブルース』より引用
  • 薄ら寒い秋のすゑに熱い汁が一杯へないなんてなさけないことがあるものか。 国木田独歩『節操』より引用
  • 視線だけは宙に固定されたままの笑いは、はたで見ているジュウには薄ら寒い光景だった。 片山憲太郎『電波的な彼女01』より引用
  • 幾月頃か忘れたが、もう薄ら寒くなってからのことのように思う。 大杉栄『自叙伝』より引用
  • さみだれがちの薄ら寒さから、一転して暑熱に移った夏のさかりである。 杉本苑子『影の系譜 豊臣家崩壊』より引用
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薄ら寒い の使われ方