蒼白い顔

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  • 弟はそっとそれとその前にある黒眼鏡をかけた兄の蒼白い顔とを見較べた。 十一谷義三郎『青草』より引用
  • 蒼白い顔になった私を見ながら、阿仁連平は煙をこっちに吐きつづけた。 松本清張『火と汐』より引用
  • 黒いの着物を着ているために、ますますその蒼白い顔が目立っていた。 川上宗薫『赤い夜』より引用
  • 玄児は言葉を切り、蒼白い顔全体を引き攣らせるようにして薄く笑った。 綾辻行人『暗黒館の殺人(上)改訂06 02 08』より引用
  • バスの行武は長くたれた髪をかき上げておいて、蒼白い顔を刑事にむけた。 鮎川哲也『りら荘事件』より引用
  • 他によって生き他の光によって輝く病人のような蒼白い顔の月である。 宮本百合子『婦人と文学』より引用
  • 水面のすぐ下で、蒼白い顔が動かない開いた目で彼を見あげていた。 フーリック/大室幹雄訳『中国湖水殺人事件』より引用
  • ひどく蒼白い顔をして、明らかに何事か狼狽ろうばいしながら四辺あたりはばかっていた。 海野十三『白蛇の死』より引用
  • 彼は体格はいいが、三十二歳よりやや老けた感じで、蒼白い顔をしていた。 松本清張『火と汐』より引用
  • 南条外記はちらっと柱の上の千弥を見あげて、蒼白い顔でこっくりした。 山田風太郎『おんな牢秘抄』より引用
  • 指さきの向うに、じっとこちらをみているフィリモア氏の蒼白い顔があった。 山田風太郎『明治十手架(下) 山田風太郎明治小説全集14』より引用
  • 石田は度の強い眼鏡を蒼白あおじろい顔につけ、ちょうネクタイを結んだ痩身そうしんの男だ。 大藪春彦『蘇える金狼 野望篇』より引用
  • 一人の、蒼白い顔をした、弱々しい若い男が、彼のそばに寄ってきた。 ユゴー/斎藤正直訳『死刑囚最後の日』より引用
  • 蒼白い顔をした彼は、妙にやさしい所のある、根は善良な男であった。 武田泰淳『快楽』より引用
  • そうして蒼白あおしろい顔をしたお延の姿が突然二人の前に現われた。 夏目漱石『明暗』より引用
  • 化粧のために色せた蒼白い顔の中には、くまのある眼が輝いていた。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 二つの黒い孔のような目をした彼女の蒼白い顔は、炎につつまれたようだった。 コンラッド/井内雄四郎訳『密偵』より引用
  • お雪は薄暗いともしびの影に、濡れしおれた髪を振って、蒼白あおじろい顔を上げた。 泉鏡花『黒百合』より引用
  • 二人とも、彼女の蒼白い顔や黒い僧服を見てひどく感動していた。 チェーホフ・アントン『大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ』より引用
  • 母親の眼には、蒼白あおじろい顔をした眼の濁ったからだのやせた清三の姿がうつった。 田山花袋『田舎教師』より引用
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