蒼白い顏

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  • 「あの蒼白い顏をした平民主義の基督が出てから世の中が駄目になつた」などと云つてゐる。 蒲原有明『ジヨオジ・ムウア』より引用
  • 青六村長はかう言つて、其の始終蒼白い顏に、寂しい沈痛な笑みを湛へてゐた。 上司小剣『太政官』より引用
  • 例の蒼白い顏に得意の色を漂はして、チヨコナンと議長席に着いた青六村長を眞正面にした議席から、六番と書いてある三角の木の前に、寺田の阿呆息子利一郎は起立して喋舌り出した。 上司小剣『太政官』より引用
  • どんなに足音を忍ばせて歩いても、杉の葉の吊してある其の軒下に文吾の影がさすと、主婦の蒼白い顏は、きツと此方を見た。 上司小剣『石川五右衛門の生立』より引用
  • 青みがかつた黒髮、蒼白い顏、大きな眼をした、小柄なアンナは、非常に東洋風な風采があり、希臘人を組先にしてゐることに少からぬ誇りをもつてゐる。 堀辰雄『ノワイユ伯爵夫人』より引用
  • ただ何時通つても白痴の久たんは青い手拭を被つたまゝ同じ風に同じ電信柱をかき抱き、ボンボン時計を修繕なほす禿頭は硝子戸の中に俯向うつむいたぎりチツクタツクとおとをつまみ、本屋の主人あるじは蒼白い顏をして空をたゞ凝視みつめてゐる。 北原白秋『思ひ出』より引用