莫感
全て
名詞
2 の例文
(0.00 秒)
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ただの数秒間で茫然としてしまうほどの男性の絶頂時に感じるあの快美感が何分も何十分も続いたのです。わたしはその甘ったるく重苦しくやや陰鬱で寂莫感のある粘っこい男性の快美感を死ぬのではないかと思うほど全身で感じ続けたのです。よく官能的で露骨な描写をする小説家の常套句に全身が性器と化した如くなどという表現がありますが、文字通りその時のわたしは全身で、全身の細胞ひとつ残らずでその快美感を味わっていたのだと断言できます。
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いや、十年分の埃が降り積もったそれは、引越しの時に捨てられた古ぼけた写真のようだ。寂しいだとか物悲しいなどという感傷を与えない、刺々しい寂莫感を与えるだけ。たとえば「美人ママがつくる家庭料理、ヒロミ」と書かれた看板のあるスナック。
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