荒荒しい

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  • 胸にまだ荒荒しい気分が動いているのを感じながら、重兵衛は言った。 藤沢周平『麦屋町昼下がり』より引用
  • 積極的な態度は変っていないが、なにかしら荒荒しいものが加わっている。 小林信彦『怪物がめざめる夜』より引用
  • 荒荒しい、やはり怒りとしか言いようのないものが躰の中で荒れている。 藤沢周平『又蔵の火』より引用
  • それが今日は荒荒しいなかにも思ひ遣りのあるやうな顏になつて考へられた。 室生犀星『蒼白き巣窟』より引用
  • 愛情を示した見栄のこの荒荒しい挙動がも早や普通のこととなっている二人の生活だ。 横光利一『夜の靴』より引用
  • 一刻後、炫次郎は家にもどると、荒荒しく上にあがって奥の居間に急いだ。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • いかにも積極で、荒荒しいが、等しく自分の意志で左右できるものではない。 外村繁『澪標』より引用
  • すぐ歓声が切羽詰まり、左右に振っていた首が急に荒荒しくなった。 泡坂妻夫『斜光』より引用
  • こう先生は言って荒荒しく教室を出て行った。 室生犀星『幼年時代』より引用
  • 香取はすぐグラスを海に投げ込み、真の手を取り、荒荒しく抱き寄せて唇を重ねた。 泡坂妻夫『喜劇悲奇劇』より引用
  • 萱野は懐中していた源五右衛門の手紙を荒荒しく出して、内蔵助の前へ進めた。 大佛次郎『赤穂浪士(上)』より引用
  • ただ荒荒しく血が騒ぎ、その底に怒りがあった。 藤沢周平『又蔵の火』より引用
  • そのときの記憶が、不意に竹二郎の動作を荒荒しくした。 藤沢周平『又蔵の火』より引用
  • その柳にも、歩いて行く神名平四郎にも、荒荒しいほどの二月の光が降りそそぐ。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(下)』より引用
  • 荒荒しく女の腕を振りほどいて、さう叫び殘すと、私は振り向きもせずに扉の外へ飛び出した。 南部修太郎『ハルピンの一夜』より引用
  • そう思うと同時に、荒荒しく腹の底からこみ上げる怒りが、躰を貫いて走った。 藤沢周平『又蔵の火』より引用
  • きのう市電の中で言葉の荒荒しい部落の人らしいおばさんに向けた私のまなざしは一体どうであったのか。 高野悦子『二十歳の原点』より引用
  • 平四郎が言うと、長兵衛はやっとあきらめたらしく、荒荒しく部屋を出て行った。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(上)』より引用
  • お才は紙をとると荒荒しく唇の紅を拭き取った。 藤沢周平『日暮れ竹河岸』より引用
  • 炫次郎は、床の上に荒荒しく身体からだを倒すと、深い吐息をついた。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用