荒涼と

全て 副詞
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  • その一方、内陸部は海岸から遠いため乾燥した砂漠が荒涼と広がっていた。
  • 意識の深みがたかぶり開いているとき、世界はどこでも荒涼と美しい。 日野啓三『聖岩 Holy Rock』より引用
  • ここにも一つだけ外灯がついていたが、人のいないベンチを荒涼こうりようと照らしていた。 松本清張『波の塔(下)』より引用
  • 慣れない者には荒涼こうりょうとしか見えない風景だが、それでも、確実にめぐってくる季節はある。 荻原規子『西の善き魔女1 セラフィールドの少女』より引用
  • そのためかいま瞼をあけて見返す車窓は、いっそう荒涼と眺めわたされた。 大鹿卓『金山揷話』より引用
  • 顔に明るい笑顔を貼り付けるほどに心は荒涼となっていく。 乙一『ZOO』より引用
  • また心が砂漢のように荒涼こうりょうと落ち着いていった。 有沢まみず『いぬかみっ!05』より引用
  • この階のドアもことごとく溶解され、内部には荒涼と一千年の歳月が詰まっていた。 菊地秀行『吸血鬼ハンター13 D-邪神砦』より引用
  • 荒涼と広がる土地のあちこちに、廃墟らしい建物の残骸が散らばっていた。 菊地秀行『吸血鬼ハンター09c D-蒼白き堕天使3』より引用
  • わたしにはにわかに荒涼と見えて来たこの破れ寺が、もうそうして建てかえられた新しいものとは思えなくなっていたのです。 森敦『月山・鳥海山』より引用
  • 余りに自然に日常と同居しているために、その部屋だけでなくあたりの生活そのものまでが、荒涼とこの世ならぬものに感じられてくる。 日野啓三『あの夕陽』より引用
  • 痩せた部落は一層荒涼と雪に埋められ、家々は一層貧相で見窄らしくなった。 金田千鶴『夏蚕時』より引用
  • しかし、これらの景観も、全体の印象は不毛と荒涼と陰惨という点で共通していたのである。 ドイル/鈴木幸夫・鮎川信夫・齊藤重信『シャーロック・ホームズ全集(上)』より引用
  • 通夜の仕度で人々の足音が絶えぬスーインの家にも、海のは荒涼と哀しげに鳴った。 菊地秀行『吸血鬼ハンター07a D-北海魔行 上』より引用
  • 人の通らぬ小道のわきに、生垣いけがきが高く荒涼とたっていて、いかにも黒々と見えた。 ロレンス/飯島淳秀訳『チャタレイ夫人の恋人』より引用
  • この自分がいつか必ず死ぬこと、その意味を絶対に理解できぬ荒涼と理不尽な事態の中に逃がれ難く位置づけられていることを、頭だけでなく身体の細胞が知ってしまったから。 日野啓三『聖岩 Holy Rock』より引用
  • 町は荒涼となり、食堂の行列と戸を閉ざした転廃業、休業の店の多いのが特長だ。 伊藤整『太平洋戦争日記(三)』より引用
  • 日一日と荒涼としたたたずまいがはてしなくひろがりだす。 半藤一利『ノモンハンの夏』より引用
  • ただ不毛の砂漠が荒涼とつづいているだけの火星にな。 光瀬龍『東キャナル文書』より引用
  • 受皿をすすってさいごのひとしずくまで舐めてしまうと荒涼としたものにおそわれ、いてもたってもいられなくなった。 開高健『青い月曜日』より引用
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