荒唐無稽な物語

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  • 私の場合、忍法帖シリーズという荒唐無稽こうとうむけいな物語を書いたのもその一例かも知れない。 山田風太郎『死言状』より引用
  • われわれは何もこれを一編の荒唐無稽こうとうむけいな物語の証拠文書として受けとってくれと、だれにも頼みもしないし、また望みもしない。 ストーカー/平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』より引用
  • しかし、二重霊魂などと言ったのだから、これから神秘な話がはじまるとか、荒唐無稽こうとうむけいな物語を書こうとしているなとか、考えないでほしい。 ポー/安引宏訳『モルグ街の殺人』より引用
  • ガルガンチュワ、パンタグリュエルという巨人の一族を巡る荒唐無稽な物語である。
  • 作品を穏健なものにしようとする出版社の努力にもかかわらず、1950年代の半ばまでにスーパーヒーローたちの荒唐無稽な物語は一掃され、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンのみが細々とその命脈を保つのみとなった。
  • 話はまず、世間に伝わる平将門に関する荒唐無稽こうとうむけいな物語の批判から始まり、次いで『将門記』なる書物が信頼に足る将門像を描きだしていることをいちいち証明する段に移った。 荒俣宏『帝都物語1』より引用
  • 正当性を欠いた出鱈目さで世界を希薄化し、抽象的であるが故に完璧さを誇りうる風景を世界の顔に仕立てあげ、その顔、その表情、その姿でしかない薄っぺらな贋の表層を世界の自然なる相貌だと錯覚させる荒唐無稽な物語をあたりに蔓延させるが故に、それは恐しいのだ。 蓮實重彦『表層批評宣言』より引用
  • 虚実の皮膜を縦横無尽に行き来しながら現実的な「善」の仮面を非現実的な「悪」が暴くという構造を持つ作品だが、右の文章では、荒唐無稽な物語展開が「股引=ズボン下」のリアリティーによって支えられているところがおかしい。 米原万里『パンツの面目ふんどしの沽券』より引用
  • 宇宙人や怪物などの登場を増やしたのがそれだが、怪物は海洋の巨大生物ばかりでなく、亡霊、狼男、人魚、蘇生したミイラなど、さまざまなバリエーションが登場し、全くの荒唐無稽な物語と化してしまった。
  • ふつうの感覚から見れば荒唐無稽こうとうむけいな物語となっている Yoshi『Deep Love 第一部アユの物語』の「あとがき」にはこういう一節がある。 石原千秋『ケータイ小説は文学か』より引用
  • こどもの姿、こどもの心の動き、こどもの感じる世界、ひいてはこどもの楽しむ一見荒唐無稽な物語は、大人にとっては、しばしば自分を映し出す正直な鏡である。 赤瀬川隼『人は道草を食って生きる』より引用
  • 小説 高妻秀樹『胡蝶の剣』一房が主人公だが、何故か丸目長恵に師事したタイ捨流の二刀流美男剣豪として描かれており、海を渡り少林寺で奥義を授けられ、兵法を極めるという荒唐無稽な物語となっている。